依存性
2〜3年前の春だったと思う。知り合いがめちゃくちゃ気持ちいい、絶対にハマる、辞められなくなるから、と背中をグイグイ押してきたのがきっかけだった。気持ちいい、ハマる、辞められなくなる、悪魔の囁きとも取れるそれらの言葉を半分聞き流してはいたのだが、出来心というか、好奇心というか、一回くらいなら良いかと軽い気持ちで始めたら、やっぱり辞められなくなった。疲れている時なんかはより効果大、頭はスッキリするし、元気になるし、夜はよく眠れるしで、よくぞ無理矢理にでも勧めてくれたと今では知り合いに感謝すらしている。
そう、サウナと水風呂交互に入るやつである。
水風呂は苦手だった。無理に浸かろうとすると呼吸がうまくできなくなるし、昔からお風呂は熱めがモットーの私にすれば、水風呂なんてむしろ逆なんだが、限界までサウナで体を温めてからの水風呂はこれまでの常識を覆した。数回この諸行を繰り返すと、スッキリ元気によく眠れるようになるのである。
数日前、最近しっかりと眠れていない気がして、昼過ぎからずっと眠気が取れず、さらに夜に片付けなければならない作業があるとなれば、これはサウナと水風呂の出番である。
昼間の仕事を終え、すぐに帰宅し近くの銭湯へ直行。サウナ、水風呂、サウナ、水風呂、サウナ、水風呂、サウナ、水風呂といつもより1回多い、4ローテーションをこなし、明らかに軽くなった足取りで帰宅。さあ、始めるぞと息巻いたものの、腹が減っては何とやら、おにぎり2つにカップラーメン食べたとこまでは覚えているが、気づけば朝5時、うん、よくあるよくあると、自分を慰めながら、いつもよりよく眠れるから気をつけようと、心のチェック項目に追加したし、本日こそはゆっくり眠りたいので、ここらへんでおいとまします。それでは。