立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

マスター、アードベッグのソーダ割りで

お昼を食べ終えしばらくすると、もはや毎度毎度当たり前のように、夢の世界に吸い込まれるような睡魔に襲われる。


あれは3年前の事だった。ヘソの上辺りに違和感を感じていたのが昼過ぎで、夕方になるとそれが痛みに変わってきた。寝たら治るだろうとその日は早めの床についたのだが、深夜の2時前に目が覚めて、寝返りうつのも悩むくらいの鈍痛がお腹全体に広がっていた。それでも痛みが時折和らぐので、可能性は低いのは承知のうえ、そのわずかな可能性にかけてそのまま眠ろうとしたが、そこから一睡もできず。


結局、朝早くに病院へ向かった。とうとう患ってしまった、いつかは通る道だろうがこんなに早く訪れるとはと、一人で静かに覚悟しながらも、とにかく早く痛みが止まって欲しい一心だったが、信じられないくらいに待たされた挙句、昼前に出た診断はまさかの盲腸。何だよ盲腸か、痛くなるの右側じゃないのかよと、拍子抜けしたようなホッとしたような、飄々と病名を告げ、切っちゃう? 散らしちゃう? とポップでキャッチーに問いてくる医者に切りますと告げてから、トントン拍子で手術に進み、全身麻酔をかけられた時、自分の抵抗全てが無力化し、一瞬で暗闇の中に落ちていく感覚が最後の記憶となった。


最近の昼食後の睡魔はそれを思い出すほどに強烈で、フリスクの3分の1ほどが消費されてしまうほどである。休みの日であれば昼寝しておしまいであるが、場所が会社だけにそういうわけにもいかず、奥歯でフリスクをバリバリ噛み砕いて堪える日が続いている。これはまた新たな病気なのではと思ったりもするのだが、そういや、暖かくなってくると毎年こうだったと思い出したので、どうせ昼眠くなるので、今夜はもう少しだけずっと途中の小説の続きを読むとします。それでは。