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立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

のどから手が出るほど欲しかったのはエロ本と連休

私が中学だった頃は今ほどインターネットが普及はしていなかったし、人生で最も高まっている性欲を満たすのに使われていたツールは、エロ本、もしくはエロビデオであったのだが、その本やビデオを手に入れるのは簡単なことでは無かった。兄がいる人はおそらく私ほど悩んでいなかったのだろうが、私のような中学生はきっと多かったのである。


まず買いに行くのが至難であった。当時私の町には自転車で行ける範囲にコンビニは一つ、本屋が二つあったのだが、性欲を満たすツールで最も効果が高く、今で言う嵐の売り切れ必至のチケットと同価値と言っても言い過ぎでなく、憧れ・夢・希望が詰まっていたとされるビデオは値段も高く、まず中学生が手に入れるのは困難である。となれば自然と選択肢は本に絞られるわけだが、この本を手に入れるのも苦労したものである。


中学生なので、当然何冊も買えるほどの資金力は無く、失敗は許されない。仮に失敗してしまうと、その月、下手すりゃ翌月も体に合わない素材を何とか脳内変換して料理しなければならず、それでは買った意味が失われるので、本選びに吟味を重ねるわけだが、その前に重要となるのが、その日に店番をしている店員である。


レジで最接近する店員さんが女性の場合、胸を張ってこれ下さいと、普段はエロって何? と純情なフリをして、消しゴムや飴玉を買う中学生が、学校で使うものでは無いなと簡単に推測される下劣な表紙の本をホイッと渡せるはずもない。そうなると、まずすべきことは、店員のチェックである。女性が店番していればその店はあきらめ、次に近いコンビニもしくは本屋をチェックし、店員が男性であることを確認できて、ようやくスタートライン。じっくりと吟味の時間に入るわけだが、成人コーナーの前であれかこれか、それともこっちだろうかと堂々と選べるのであればこれほど苦労はしていない。


往年のK-1選手フィリオのように遠からず近からずの間合いを図りながら、その時を伺い、機が熟したと同時に確実に取りに行く。間髪入れずそのままレジに行き電光石火でお金を支払い、持って来た大きめのカバンにシュートである。これにて任務完了ではあるが、家に行き事が済むと今度は隠し場所をどうするかと悩んだ事もあったな、あれも青春の一部だったなと、のどから手が出るほど欲しかった連休を手に入れても二日目には手に余しているのは当時のエロ本と一緒だなと思った昼下がり。数日後の予定が埋まっていないゴールデンウィークの本番が楽しみで仕方がないので、今夜は少しだけ月を見ながら物思いに耽りたいと思います。それでは。