立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

必要悪

もういい大人です。多少納得のいかないことや理不尽なことがあっても、急に怒鳴るようなことはしないし、そもそもしたことがないのですが、心の中で怒りの炎が燃えていることは多々あります。が、私の性格上この炎は一晩眠るとだいたいは鎮火されますし、逆にいつまでもプスプスと白い煙を出しながら燻っているようなら、よっぽど頭に来たんだなと、そう判断できるのです。


最近、ボクシングで不可解な判定がありました。偶然私もその試合を見ていたのだが、負けたのが日本人選手ということもあり、怒りボルテージが6割くらいまで上昇していくのを感じました。日本人選手の何とも言えない哀しげな表情を見ていたらやるせない気持ちになったし、テレビの前で天高くグーを衝き上げ、怒りとも悲しみとも取れる表情をしていました。妻曰くまるでラオウのようだったと、このまま天に帰るのかと思ったと聞いたのは次の日だったのですが、今日言いたいのは、何やってんだジャッジこのバカってことではなく、よくこの判定でそんなに喜べるな相手選手このヤローってことでもありません。


プロスポーツのほとんどのジャッジを人間がやる以上、間違いは必ず起こるものだし、それによって贔屓にしていた選手が窮地に立たされたり、負けが決まったりすること、それによって怒り、感情が昂ぶったりもするのですが、そういう試合こそ記録よりも記憶に残りますし、なんだよあれは、どうなってんだ、全くふざけんなと友達と愚痴り倒すのも楽しみ、ストレス発散の一端をになっているようにも思うのです。


それがいいとは口が裂けても言えませんし、今後あってはならないとも思うのですが、起こらないとも言い切れない不確定な要素含めてスポーツの醍醐味なんだと思ったボクシングでした。こんな考えができるほど大人になったんだなぁと思ったので、今夜は大人しく眠るとします。それでは。