立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

行列に並ぶモチベーション

私は車がないと生活に困るような田舎の生まれで、外食するたびに長い行列に並ぶという習慣がない。都会に移り住んで早5年目、驚くような行列に遭遇することは度々あるが、その時の私の目的地が長蛇の列だったなら即目的地変更するし、そもそも仮に30分も並んでまで達成したいことなんてあるのだろうかとも思ってしまうのである。もちろん並ばなくてはいけない時は、大人しく前の人の後頭部を眺めてため息を吹きかけているわけだが、そもそもそんな時は免許の更新か駅のトイレくらいしか思いつかない。


何が言いたいかというと列の中での時間の潰し方がよくわからないのである。スマホや本を開いても落ち着いて見たり読んだりできるわけじゃなく、5分もしたら飽きて他に何かを求めて列から外れてしまうだろうし、よっぽどのモチベーションがない限り、ただただ前の人の後頭部を眺めていられない。もしも15分も並んでションベンが我慢できなくなったなら、ちょっとトイレへと列を離れたら後ろの人の目が気になってきっとそこにはもう戻れないだろうし、もしも、横入りに遭遇したらしっかり注意できるだろうかとも不安になってしまう。ただただストレスである。このストレスに対する見返りは相当なものでないと割には合わない。


噂で聞いたことしかないのだが、かつてはピザの注文を受けてから配達までに30分かかったら無料のようなサービスがあったらしい。例えばこのようなサービスを取り入れることはできないものだろうか。10分待ったら50円引き、20分待ったらドリンク1杯無料で、30分待ったら唐揚げ一品サービスで、1時間待ったらおめでとう本日全品半額です、というのはどうだろうか。


行列の先に何があるのか気になるものだし、行列が人を呼ぶこともあるだろう。お店にとって行列ができることはいい宣伝になるのだろうし、こんなサービスがあってもいいのではないかとも思うのだが、もし私が店長ならと考えると絶対しないよなぁとも思ったので、このお話はここでおしまいにして、列に並んでまで買った楽しみにしていたクリームパンを食べて眠るとします。それでは。