立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

ポエムとレクイエム

恋患いとはよく言ったもので、相手を想えば想うほど、病と類似したやつが心身、特に心の奥を針のようなものでチクチクと攻撃しだし、夜は寝つけずご飯は喉を通らなず、無意識でなるお腹の音に絶望を感じさえもする。親の存在が鬱陶しくて仕方なく感じる思春期のそれであれば、ましてや1番触れて欲しくない繊細な部分を1番触れられたくないお母ちゃんにベタベタ触られ、激昂したという経験がある人も少なくないはずだ。


私もその内の1人で、この歳になると、仮に横に嫁がいないとしても、恋をすることはそうそうなくなるのだが、それでも過去には酸い恋や甘い恋、ほろ苦い恋など、人並み以下ではあるがオーソドックスに一通りは経験してきたつもりである。


片想い中は特に患うものである。仮に患ってしまった場合、集中力が著しく低下して、普通ができなくなる厄介な症状が出るため、受験を明日に控える2浪目の浪人生や、これからPK戦サドンデス6人目のキッカーを務めねばならないあなたは至急症状を改善する薬を探さねばならない。

 

1番の特効薬はもちろん告白で、劇薬にもなりかねないが、良薬口に苦し、時には甘しで、俗に言うハイリスクハイリターンな、医者に誓約書を書かされるレベルのそれである。そこまではリスクを追えない、できれば症状緩和程度で構わないという場合、そんな時に私がオススメしたくい手軽で簡単でよく効く良薬が、ポエム、である。自分の思いを吐露するも良し、共感できるポエムを何度も読み返すのも可で、同じ病の友達とで作ったポエムを読み比べるのは比較的オススメはしないとしても、とにもかくにも恋をしている男子女子には試してもらいたいのだ。


喉の奥がキュッとなるような、少し赤面するくらいのポエムをテキーラのようにクイっといくとよく効くのは、そもそもポエムは前進しようとする人、負け戦でも勝ち戦でも関係なく、敵のアジト見つけて突入する人に捧げる応援歌であるからなのではなかろうか。

 

恋の辛さと痛みを和らげたいあなたに、そんなキャッチフレーズがしっくりくるポエムだが、間違った使い方はして欲しくはない。


ポエムは独身限定、既婚者には使用は適さない。なぜかと言うと、既婚者だから恋が禁止というわけではないだろうし、人間ですもの抑制が効かなくなることもあり、禁断の恋という言葉も生まれるくらいだが、そもそも既婚者にはポエムよりも、墓場に適したレクイエムがお似合いだからです。それでは。