立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

遅めの七夕

毎年のことではありますが、雲がある時はまだマシで、ひとたび太陽が顔を出せば、日差しがミリミリと肌に食い込んでくるような、暑さもさることながら痛さまで感じるような季節になりました。


車を所持せず、京都市内ならどこへ行くにも基本は自転車なので、夏の暑さや冬の寒さはなかなかに堪えます。冬の寒さはヒートテックに毛糸のパンツに夜なべして編んだ手袋にと、関節が曲がらなくならない程度にどんどん着込めばそれで何とか乗り切れますが、問題は夏です。


暑ければ暑いほど肌を空気に晒したくなるものですが、私の裸は京都の定める許容の範囲内で収まるとは思い難いし、そもそもマナーやモラルは大切にと、品のある人間になるように育てられたので、ギリギリのラインは自分では超えないとは思いながらも、妖艶で正誤を惑わす春の陽気とはまた違った、ナイフひと突きで息の根とめてきそうな過激な夏の陽気で頭がヤられることも可能性として留めておかねばと、そう思っている次第です。


皆様も経験があるかと思うのですが、自転車で目的地に着き、冷房効いた場所に入った途端に流れる滝のような汗。この汗について一言言いたいのですが、出てくるのが遅すぎやしませんか。


いや、きっと自転車で風に吹かれるから出ては蒸発、出ては蒸発を繰り返しているのだとも思います。しかし、涼しい場所でそんなに汗かくと、そりゃ風邪もひきますし、もう十分冷えた、うん、ありがとう、もう十分冷えたよ〜大丈夫なんだよ〜と、何度も心の中で唱えているのに、なかなか止まらないってどういうことなのかを神に問いたい、場所が場所なら笑い者となることでしょう。


例えば白を基調とした壁に北欧家具が揃ったカフェは、きっと色白で少しだけ病弱な、か弱い綺麗な読書好きな女性が常連なのでしょうが、こんな空間に私のような汗だくメタボリック男子が入れると思いますか。答えはノーです。


お店も客は選びたいでしょうし、私も私できちんと手入れしてある家具に大量の汗で水たまりを作るのには抵抗があります。迷惑をかけぬよう、人様の怒りに触れぬよう細心の注意を払ってはいますが、この汗だけはどうにもこうにも。仮に汗染みがおしゃれだね、なんて世の中が来ますよう、少し遅いですが七夕にお願いしながら、本日も夜空見上げて眠るとします。それでは。