立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

夏の憂鬱ではない夜に

夏のことは嫌いだが、あいつもあいつで大変だなと思うことがある。暑い日差しを10日も大サービスすると、やれ水不足だやれ温暖化だと国ぐるみで避難され、それならば涼しいのはいかがですかと、雨を降らせ続けると農作物に影響が出て、何やってんだ太陽はと、それはそれでまた農家や主婦のみなさんからクレームがはいる。夏も夏で大変である。


基本的には堕落した生活が性分に合っているから、ほっとけば就寝時間は遅くなり、睡眠時間は伸びに伸び、6日も連休があると、最終日に目が覚めたのは14時を回ったところであった。締め切ったカーテンに毛布一枚ではやや肌寒いくらいにクーラーを点けていれば真夏の太陽なんて何処吹く風状態である。


堕落した生活のツケはすぐに回ってくるのは重々承知しているのだが、連休のたびにこのスタイルがやめられないとなるとカウンセリングの一つも必要なのではと、起きてボサボサの髪のままベランダで一服しながら思う時間こそもしや至福と呼べるのかもとも思う。明日からの生活にすぐに馴染めるか、連休前のルーティンに戻すことはできるのか、一抹の不安はあるものの、また2日行けば休みであると思えば幾分かは気が楽ではある。


大金を手にしてグアム辺りに別荘を買い、プール付きの庭でトロピカルジュースと美女2人と一緒に1日を過ごすようなことは、負け惜しみではなく、本当に性に合わないと思っている。それなら3日に1回馴染みのカフェのテラス席で、まずいカプチーノ1杯で何時間も、今度の監督はどうだ、移籍してきたFWはチームのスタイルに合ってないなど、地元のサッカーチームについて、よぼよぼになるほど歳をとってもなお熱く語り合う、イタリア人のような暮らしには憧れる。


きっとお金は、愛と同じように人を狂わし変えてしまうらしいが、お金で買えない幸せをまだ私ははっきりとはわからないし、困らない最低限度のお金は欲しいと切に願って止まない夏休み最後の午後9時を回ったところである。願っているだけでは手には入らないことくらいは知っているので、ため息混じりに明日からもまたがんばろうと思います。それでは。