立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

高校野球と夏の過ごし方

丸めた頭と日焼けした顔や1プレー毎に飛び散る汗、勝った時の笑顔と負けた時の悔しさと寂しさが混じった涙が眩しい高校野球は連日熱戦が繰り広げられている。


朝から晩まで野球漬け。野球をするため甲子園を目指して高校に入り、あまりの厳しさに大好きだった野球が嫌いになりかけ、ケガで外れてからレギュラーに戻れず、スタンドが定位置になってしまった男子も中にはいるだろう。


自分の不甲斐なさに部活を辞めかけた日もあっただろうが、さりとて仲間がいることで何とか踏みとどまり頑張れていて、キャプテンとの仲が怪しいとは思っていたが、約3年片思いし続けたマネージャーの作ったおにぎりに皆シャケだタラコだと歓喜しているのに、自分のだけには何も入ってなかったことで、完全に心折れて、最終の選手を決める紅白戦ではもうどうでもいいわとスイングしたところ、力みが取れたために真芯で捉えて場外ホームラン。


最後の最後、寸前でメンバー入りできマネージャーに想いを伝えようか悩んでいたところ、キャプテンとはただの幼馴染で付き合っていないことがわかりチャンス到来。甲子園でホームラン打ったら俺と付き合って下さい、当日の朝にマネージャーに想いを伝えたが、試合で力みまくりで5打席全部ふらふらっと上がる内野フライで試合と恋のゲームセット。


夏(青春)が終わった。


心の声が画面を通しても聞こえてくるようである。プロに技術では及ばずとも、一球一球にかける想いはきっとそれ以上で、だけども技術がついて来ずミスはするし、ふいに気持ちが緩んだその時に何かが起こる、その一瞬で試合が決まることは少なくはない。


プロの野球は代表選ぐらいしか見ないが、甲子園は別である。休みの日の優先順位としては、youtube、漫画喫茶、洗濯、ご飯に次ぐので割と高めである。暇さえあればyoutubeでアホな動画見ながら腹抱えて笑い、2分後には負けた選手の涙、勝った選手の嬉し泣きを見ておじさんはもらい泣きである。


どうぞ好きなだけ気の済むだけ、という声があったかどうかは知らないが、負けた選手達が同じ方向向いて綺麗に一列に並び、砂をこれでもかと言うほど袋に詰め、報道陣がその光景を地面すれすれの低い姿勢から写真におさめるのを見て、イベント感が強いし正解なのかこれは、という疑問で涙はひくのだが、とにかく、笑ったり泣いたり、感情の起伏が激しいのがだいたいここ数年の私の夏の過ごし方である。