200円神様
ジャストよりやや小さめの甲冑を装着しているかの如く肩から腰にかけてガチッと張り付いた疲労と共に、朝の目覚めである。
こんな日はサウナと水風呂の往復を3回も続けると甲冑がランドセルくらいにはなるのだが、残念なことに今日はお仕事で、行けたとしても全てを終えた夜8時。ならば朝から激辛のカップ麺でも食べて滝のような汗をわいわいかいて、それからサウナと水風呂の往復で疲労軽減効果が倍増でといきたいところだが、何度も言うようにどう転んでも逆立ちしても、やはり今日もお仕事のようだ。
嗚呼、サウナに行きたい。嗚呼、サウナが恋しい。朝からサウナに行きたくて。
じゃあせめてサウナに行けないのならば、飲んでも飲んでもなかなか翼が生えないことにいい加減生えてもいいでしょう、まさかほんとは生えないってわけではあるまいなと最近疑いの目で見るようになったレッドブルに頼るしかないなと、先日買い置きしておいた冷蔵庫でキンキンに冷えてるとっておきのやつを朝からグイッと一気飲みである。
羽が生えないのならせめて午前中くらいはもたせて欲しい。たかだか200円くらいのものに1日を託すなんておこがましいことはできないが、これまで累計何本消費してきたかはわからないし、せめて午前中を乗り切れるだけの後押しをしていただければ、午後は余力でどうにかするからと、神でもなくレッドブルにお願いするくらいに、今日の疲れはなかなかに手強い。
3000円しか財布に入ってないと思っていたが7000円だったとか、卵割ったら双子だったとか、今日はカレーの日だったとか、ささやかな幸せだけでは今の疲労に対抗できるはずもない。ならば怒りに身を任すという手もあるが、何に対して怒ればいいのだろうか。
昨今の不倫問題はお好きにどうぞ、北朝鮮ミサイル問題は飛んでこないことを祈るのみ、ならば久しぶりに届くようになったガッキーに成りすました迷惑メールについて拳を振り上げ振り回そうかと思ったが、そんなことをすれば明日はさらに疲労が蓄積することだし、今日のような日は、ただ息をするように、ただ与えられた水を飲むように、何も考えずにやり過ごすのが妥当な線ではないかと思う。
最近嫁が、たまには早く寝たらと、優しい声を掛けてくれるので、その後に続く今だけだからというセリフが心にひっかかりはするが、その言葉に甘えて早めに横になるとします。それでは。