立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

別に保険を推しているわけではないが

起こってしまったことは仕方がないが、時間を巻き戻せるなら巻き戻したい。生きていればそんな瞬間の一つや二つや三つくらい経験するものである。予期せぬ自体に備えて入っておくのが保険であるが、入らねば入らねばと思いつつ、本当に入っておいた方がいいのかどうか首を傾げてしまう部分があるから一歩を踏み出せないでいる。


通常放送のワンピースが思ったよりもずっと感動的で、先週だったか先々週だったかの亀仙人のじっちゃんの話のドラゴンボールで涙して以来、流してなかった涙を少しだけ流した後、悲しみの空気でいっぱいになったお部屋を飛び出し、焼きそばパンを求めて自転車で近くのパン屋へ向かった。


大通りへ出る直前に前を歩いていたおばさんを横から抜こうとしたとき、突然くしゃみがしたくなり、普通であればハックショイとするところであったが、空気を大きく吸い込んだ瞬間道の凹みにタイヤをとられ、くしゃみが中途半端に止まり、代わりに枝豆が思ったより勢いよくピュッとのどちんこを直撃した時のようなバッガッという大きな声を発してしまった。おばさんも私の声に大変驚き半分よろけていたのは申し訳なく思ったし、恥ずかしかったのだが、恐らくそれとほぼ同時に私のお尻の穴からは割と大きめのおならが噴出されている。


恐らくというのは、私は自分の声で周りの音が聞き取れなかったし、恐らくとしか言えないのであるが、あの感触はきっとほぼ間違いはない。経験上そこそこの音が鳴っているし、よろけたおばさんに聞こえているに違いない。いろんなことが重なり合ってパニックだったのでその場を逃げるように走り去り、パン屋に逃げ込んだ。目的の焼きそばパンをキープして、他のパンを見るフリをしながら息を整え、さてレジをと思った時にさっきのおばさんが店に入って来た。


おいおい嘘だろ信じられん、神はいくつの試練を私にと思いながら、目を合わせぬように再び逃げるようにレジをして店を後にした。常連さんらしく店員さんと話していたし、私が帰った後、きっと私のことを変なくしゃみのおなら野郎と笑い話にしているだろうし、むしろ笑い話に変えてくれていたら少しは救われた気分にはなるが、もうあのパン屋には行けないなと落ち込みながら、おいしいけれどいつもより少しだけしょっぱい焼きそばパンを食べた。


もしもおならのための保険があるならすぐに入りたい。年々いうことがきかなくなってきているケツの穴に掛けられる保険があるなら今すぐ入りたいものである。掛け捨てで月々3000円でいいからどうかおなら保険に入らせて欲しいのだが、そんなに気になるならまず医者に行けよと隣の嫁が言うので、お言葉に甘えて脳外科から心療内科をハシゴしてみようと思います。それでは。