立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

知っているつもりなだけ

我々の世代においてサッカーはカズ、野球は松井、プロレスは猪木、おなかを壊した時は正露丸であると相場は決まっている。相場は決まっているし脳に刻まれているほど名前も良く聞くし、知ってるつもりでいるのだが、実のところよく知らない。


そりゃサッカー少年だったし、Jリーグ創世記のスーパースターで、今や当たり前になった日本人の海外挑戦のパイオニアであったり、カズの数々の偉業や数々のエピソード、同郷だったこともあって松井の伝説などはよく知っているが、猪木についてはどうだろうか。


プロレス団体を立ち上げて、赤いタオルを巻いたビンタをするプロレスラーであることくらいは知ってるが、彼の偉業の本当のすごさについては語れないし、実はよくわからない。語り継がれるアリとの一戦も当然見たことはない。なぜにビンタなのか、なぜダーなのか、わからないまま気づけば消化され我が身の一部となっている。


正露丸についても実はわかっていなかった。湯冷めしては腹壊し、アイス食べては腹下し、お土産の激辛せんべいとやらを食べてはトイレにこもってウンウン唸っていた小学校の頃にしょっちゅうお世話になっていたので、良く効くのは身にしみてわかってはいる。


先日、おなかの調子がどうも優れず、トイレを行ったり来たりしていた時に嫁が正露丸(糖衣)を買ってきてくれた。飲んだら良くなるよと水と一緒に出してくれたのが4錠であった。思わず箱を手に取り説明を読んだのだが、成人は一回4錠。一回4錠と書いてあった。


だからと言って飲むのをやめたり他の薬に乗り換えたりするつもりはないし、全然構わないのであるが、世界最小最軽量が売り文句になっている家電でいっぱいのこのご時世に一回4錠はどうだろうか。2錠にはできなかったのだろうか。バファリンやイブなど頭痛薬は一回2錠だし、花粉症は一日一回1錠なんてのもあるというのに、どうしたっていうのさ。


36錠入り、これでしばらくは大丈夫でしょと、嫁も言っていたが、でもたったの9回お腹を壊してエンプティである。


36錠の安心感、どっしりとした安定感から、たった9回であることを見落としている気がしてならない。だからラッパのマークさん、せめてキリのいい10回分、40錠入れておくというのはいかがでしょうかと一石を投じそうになったのだが、1日3回飲むとして3日分、なるほど、だから36錠がキリのいい数なんですね、11歳から15歳は一回3錠必要だから成人は4錠にするのが都合がいいんですね、ラッパさんどうもすんまへん。これからもどうぞよろしく。


知ってるつもりで知らないことが思ったよりも多い世の中ですが、嫁が1万円のフライパンを買おうとしていることは知らない方が良かったと思うので、とにかく今夜はいろんな事に目を瞑りたいと思います。それでは。