立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

無欲の当たり

用事で外出するときにはしとしと雨が降り、帰ってきたらば雨が止み空は明るくなり、嫁のお姉さんの娘が来るとなったらまた雨が降り出す、京都の言葉で言うとうっとうしい天気の週末が二週続いている。雨の日の日中、家にいると猛烈な眠気が襲って来る体質であるとここ1〜2年でわかったのだが、友人から頂いた、味覚に障害が残りそうなほどに辛い柿の種は、濃いコーヒーやレッドブルなんかよりも眠気に効果があると知った昼下がり、嫁はしきりにナナニー、ナナニーと連呼している。


何か卑猥な言葉かそれとも週末の度に降る雨に頭をやられたかとも思ったが、こちらは無料で漫画の読めるアプリを最近導入し、休みのうちに貪り読みたいので、とりあえず、だよね、へへへ、と適当に相槌入れて続きを読み始めたのだが、誕生日だからナナニーと聞いてようやくピンときた。7−2、競馬の予想である。そうか、今日は天皇賞、先週だか先々週だかに、お義父さんが買うから欲しかったら言ってなと言われていたやつである。実際に買ったわけではないが、暇でテレビをつけたらちょうどスタート前だったようで、がんばれがんばれナナニー、とエールを始めたようである。


昔から、酒博打女は芸の肥やしと言われ、男はそれを経験して一人前になるとも言われることもある。それはまあ、方便だろうとは思うのだが、飲む打つ買うを一回りもふた回りも経験している人に男の魅力というかロマンに近しいものを感じるのも事実。男たるものと言われたくはないが、博打の打ち方の一つくらいは知っていてもいいと思うが、競馬に関しては、勝ったことがなければ負けたこともない、そもそも買い方もわからぬドがつく素人である。


小さく買って長く遊ぶか、ここぞという一番で大張りするのか、いろんな勝負の仕方があると思うのだが、もしも買うなら本気で当てにいく方が面白いに決まっている。

 

馬の成績、その日の馬場、気候、前のレースから今回のレースまでの間隔、馬の体調全てを考慮して当てにいくのが競馬の楽しいところなんじゃないのとそれっぽい講釈を垂れてみたし、そもそも誕生日だからって予想した7−2が当たるわけ…当たりでした。こんなところで運を使うあたりが私の嫁らしいし、どうせ買ったときには当たらないんだろうなと思うのです。天気も競馬も当たるも八卦当らぬも八卦ということで。それでは。