立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

魅力とは

魅力を伝えるのが難しいと感じる時がある。特に人の魅力を言語化することはなかなかにして難しい。例えばではあるが、安住アナが嫌いという人を私は知らないし、好感度で言うならば間違いなく高い。


ただ、安住アナを知らない人に魅力はと聞かれたなら、飾らないところや普通っぽいところと言えば間違いではないのだろうが、それだけで安住アナの本当の魅力が伝わるのかと言われると、伝わるわけがない。そもそも本当の魅力の正解なんてものはおそらく誰にも分からず、それぞれが好きな個性のことを魅力と言っているだけである。


魅力を語るのに好きという感情は必要ではあるが、障害にもなるしある種の危険性もある。こと恋人のような恋愛対象に関しては、臭いものをいい香りと言い、冷たくされることを愛のムチだと言い張り、愛想尽かされてもシャイなんだからと笑顔になることもある。好きはあらゆる常識は効力を失い、好きな人を前にしては全てが魅力的に見えるものである。


小学生や中学生の頃に音楽の授業で聞かされていたオペラやクラシックは、訳も分からず良さがわかるわけもなかった。今も別に興味を持ったとも言えないにもかかわらず、テレビでラジオで幾度となく耳にし、蓄積が効いてきたのか、今はなんとなくではあるが、いつの間にかそれらの魅力を語れるようになっている。


恋による不公正な力が働こうがそれも魅力、蓄積された知識で語るのも魅力、魅力はとにかく感じるところから始まるのだが、ラーメンのトッピングのモヤシにだけは魅力を感じることができぬまま今年も明けていくのだろう。それでは。