飴と鞭、北風と太陽、山本五十六オマージュ
怒りでこぶしを震わせているわけではないから、そこまで熱を込めて主張したいわけでもなく、だから今日は徒然なるままに筆を進めてみたいと思います。
褒められて伸びるタイプと怒られて伸びるタイプがいるという話を割とよく聞くけれど、果たして本当にそうでしょうか。怒られて伸びるタイプなんてほとんどいないと思うのです。
何やってんだこのヤロー、舐めんなよバカヤロー、ふざけんなよボケナスビ、となじられ野次られ、やってやんよ、頑張ってやんよと言ってる人間はただ建前で言っているだけで、これで成長するという人間は嘘だと思うのですが、そんなことはないのでしょうか。少なくとも私にはこの感覚は欠如しています。
尊敬してやまない山本五十六先生のお言葉をお借りするなら、
「やってみせ
言って聞かせて
させてみせ
ほめてやらねば人は動かじ」
であります。さらに、
「話し合い
耳を傾け承認し
任せてやらねば人は育たじ」
なのです。さらに、
「やっている
姿を感謝で見守って
信頼せねば人は実らず」
となるわけです。飴と鞭という言葉は何もないところから生まれただけではないはずですが、鞭ばかりを振りかざす独裁主義のワンマンオペレーターの一人くらいどこの会社にもいるものです。少しばかり上からの目線で言わせていただきますと、賢くない、スマートではないと言わざるを得ないのです。幼少の時に何度も読んで聞かされた、北風と太陽という話を知らないのだろうかと首を傾げてしまいます。押してダメなら引いてみろという格言を聞いたことないのかと疑問に思ってしまいます。
今と昔、朝から晩まで仕事して寝る間を惜しんで遊ぶのを美学とする時代は遠に過ぎたのです。今の若い子達に鞭を振りかざせば振りかざすほど、近寄るどころか遠ざかり、成長しないままに会社を辞め、世に放たれるという悪循環に陥ってしまう。まるで子供のような鼻垂れ小僧が、世に放たれるのです。ハナタレ小僧がハナタレる。
今回の記事、うまくやれるはずだとは思っていたのですが、少々考えが甘かったようです。私こそ飴より鞭が必要なのではと切実に思うわけですし、なんだか切なくもなりそうなので、本日はこれで失礼します。それでは。