立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

勝ち組負け組か

勝ち組か負け組かをすぐに口にする友がいる。その友は彼女こそ途切れたことはないのだが、結婚願望があるにもかかわらず、いまだに未婚を貫いている。仕事は某ディーラーの営業で、日々奮闘しているようだし、多分お金にも困っていないのだろうが、結婚したいと思う相手に出会っていないらしい。その友に言わせると、自身は結婚していないから負け組で、逆に私は結婚しているから勝ち組であると。


出来ることなら働かず、晴れの日には近くの公園まで散歩に行き、途中のセブンイレブンでLサイズのコーヒー片手に一服し、暇になればベンチに寝転がってユーチューブを見て日が暮れ始めたなら、強くて安い缶チューハイを2本買って家へ帰りたい。日々アンニュイな感じ。私にとって勝ち組とはこういうのである。結婚するしないは勝ちか負けかの判断基準に入らない気もするが、価値観は人それぞれだから、「人は人、自分は自分だよねーん、だから気にしないのねーん」と軽くいなし気味に答えると、友は決まっていつも少し落ち込んでしまう。


「結婚したらしたで大変なことももちろんあるし、自由に時間と金を使える君はむしろ勝ち組さ」と肩を抱きながら言ってやると、今度は決まっていつも表情が明るくなる。何はともあれ、人は人、自分は自分である。


私は負けているとは一度も思ったことはないが、勝っているとも思ったことはない。家族があって、賃貸だが家もあり、ご飯も食べれているが、稼ぎが極端に少なく、嫁の力を存分に拝借しているとなれば、世間でいう勝ち組と負け組の当落線上だろうか。むしろ男としては負け組なのか。そうなのか、どうなのだ。


ついさっきのことで、現在も進行中なのだが、今日の晩御飯は勝ち組メニューのすき焼きだった。昼に見たテレビのお肉が美味しそう過ぎて、近頃吉野家でしか牛を摂取していなかったこともあり、たまにはテンション上げようぜと嫁へ相談した結果、オッケーグーグルとGOサインをいただくことができたのだ。


ならば近くのお肉屋に行くしかないと支度し出かけて、お肉屋さんで薄くスライスされた牛さんに感謝しながらお金払って、ついでに75円の串カツを5本買ってその場で揚げてもらい、それを嗜みながら帰宅した。


時間はまだ3時をまわったところ。晩御飯には早過ぎるので再放送のドラマ見ながらうとうとしたところで、急に来た。いつものそれよりもゴルゴルギュルギュル鳴るお腹に、昼間の串カツが頭をよぎる。以前に同じものを食べた時も急降下したし、もしやあの肉屋の油が合わないのか、それともたまたまかはわからない。だが、すき焼きの直前にお腹を壊すようではまだまだ勝ち組には程遠いような気がしてならないのだ。