コラム-不正アクセスによるid停止と永遠に止まらぬ鼻水

縦も横も平均の1.5倍はありそうな体格で強面、近寄るのも遠慮したくなるような大男が私の中学時代の体育教師だった。身長190センチ体重100キロのハゲた竹内力を想像してみて欲しい。大体正解である。

先生が生徒を殴るなどもってのほか、社会がそんな風潮にすっかり染まってそれが常識となってはいるが、私の時代はまだギリギリ体罰に関して親達が寛容だった。私もよく背中を張り手されたり、何が起こったかはわからない、だが、とにかく背が縮んだ事だけは確かだと錯乱するほど体重を乗せた掌底を脳天に喰らったこともあった。

初めて感じる痛みと恐怖は今でも忘れえぬものだし、全部がそのおかげというつもりはないが、警察のお世話になったこともない。知人にもそんな奴はいないとなると、もしかすると理不尽にも思える、中学生をパワーでねじ伏せるタイプの教師は必要なのかも知れない。

熊殺しの異名で恐れられたその教師も、そろそろ定年し、静かに余生を送っている頃だろうか。甘くはなく、寧ろ苦い思い出に感傷的になってしまうのは、他ではない。不正アクセスに憤っているからだ。

今朝のことである。不正アクセスがあったからあなたのidロックしたよとメールが届いた。いつもの安っぽい迷惑メールではないと判断するのに時間はかからなかった。見ると東京都千代田区でwindows8から何度も私のidへアクセスを仕掛けている輩がいるらしい。

その後はアップルさんに支持されるままパスワード変えたり住所確認したりカードの入力をし直したりして難なくスマートに全てをクリア…できるわけもなく、私の場合パスワードが何であったか考えるところから始まるわけで、違うとかやり直しとか、何度も怒られ、まごつきながらもどうにかこうにか事を終えたが気づけば15分が経過していた。朝の15分は夜の1時間と同じくらい重みがあると思う。幸い勤務時間の一部をそれに当てることができたので返せとは言わないが怒ってはいる。

しかも今日は朝から鼻水が止め処なく、酸欠でクラクラするほど鼻かんで頑張っているというのに、真面目に生きてこの仕打ちとはまるで割りに合わない。楽して不正して大金を得てのうのうと暮らしている奴は生かしておくわけにはいかんだろう。

半ば八つ当たりに近い怒りをふんだんに盛り込んで、死ぬにも値しない東京都千代田区の不正アクセスのそいつが、脱水症状が起きるほど慢性的にかつ極端に、異性とベッドインした時は特に、サラサラの鼻水が止まりませんようにと天に願いながら本日は眠るといたします。それでは。

追記

調べて見るとこれ、フィッシング詐欺でした。私は釣られましたが皆様はお気をつけ下さい。