立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

コラム-イメージの持つハンデ

昨日はここ数日間の暇な就業時間が嘘だったかのような、デスクの上に積まれに積まれた仕事の消化でてんやわんやだった。終わりの見えぬ量に時間との戦い、気を抜けば残業の文字がチラついてくる状況故、忙しいから話しかけんなよオーラを実際の2割り増しで出していたはずなのに、相手の都合を見ることなく仕事を振ってくる人は少なからずどの会社にもいるもので、昨日もそうだった。


そういう人からの仕事は得てして期日がずっと先だったり、今やる必要性がなかったり、なぜにこのタイミングでと理解に苦しむものである。その悩む時間すら勿体無いので、基本は知らぬ人からの間違い電話の如く愛想悪く小声で返事しての放置だが、昨日はあいよっと、若い寿司屋の職人のような小気味の良い返事をして笑顔で受け取った。


それもこれも、昨日の段階で明日(本日)は金曜で、すなわちあと1日がんばれば三連休だというモチベーションがあったから。悪いのは私以外に無い、濁りのない透き通るほど混じりっけなしのただの勘違いではあるが3時過ぎ、それに気づくやいなや肩から腰にかけてズンと重みが増したのは気のせいではないはずだ。せめてもの救いとして、普段は見せぬ集中力を使ったおかげで、5時までに全ての作業を終えられたから良しとしたいのだがやはり精神的なダメージは大きく、本日までそれを引きずっていた。


よって本日は不調であるし、気持ちが乗ってこない。忙しかった昨日とは打って変わって暇ということもあるが、本調子までは程遠い。


もしも、カーネルサンダースに似たじいさんがスーパーで鶏肉をあさっていたら、美味いフライドチキンを揚げるんだろうなと想像するが、揚げ物はてんで苦手だと聞いたらあれと思うし、色黒スキンヘッドでゴリゴリのマッチョの職業が豆腐屋だと聞くと意外に思う。金髪の全身タトゥーで10歩歩くたびに唾を吐くタイプの不良と呼ばれる人が捨てられた子猫にミルクをあげたり、巣から落ちた雛を木に登って帰してあげたりしていると、女子はたまらずにステキな人と口走ってしまう。


見た目は大切である。見た目はそのままイメージとなり、頭の中でイメージのまま人格が形成されることは少なくない。木曜は見た目が木の時点でかなり弱い。金曜は金だ。ゴージャスなのだ。木曜のイメージがこんなだから、週の半ばは辛いイメージが残るのではないだろうか。


会社でもきっとそう。仕事ができそうなイメージよりかはできなさそうなイメージの方が日々与えられる業務量とそれをこなした時の評価に差が生まれそうな気がするのだ。


本調子まではまだまだのようなので、今夜は少し無理をして飲みかけのウイスキーを空にしてからグッスリ眠ろうと思います。それでは。