コラム-睡眠時間を短くした時の充足感
何度見ても心が熱く滾るスラムダンクの、最も辻褄の合わない部分はゴリの妹が晴子ちゃんだという設定である。唇の分厚さからまゆの濃さ、顔のゴツゴツ感、地肌の色までどこをどうとっても兄妹じゃない。だけどもその引っかかりこそ漫画のストーリーには必要な要素なのだとも思う、などと今更ながらスラムダンクの設定について1人思慮を巡らす深夜1時。
草木も凍るような寒さから果物を冷やしておくのにちょうど良い寒さになった。と言っても、まだまだ毛布と厚めの布団は離せないほどに夜は冷え込む。明日は仕事でいつも通り6時30分には起床するし、普段なら時計の針がてっぺんをさす前にはフカフカの布団に入るのだが、今日はどうも眠れる気がしない。
35歳を目前に控え、少し人生の抑揚を感じて感傷的にでもなったのか、やけに昔を思い返すことが多くなった。かつて何に対しても燃えていた20代前半、会社から帰宅して最低2時間の勉強を日々のノルマに課し、尚趣味の時間も確保するため、睡眠時間をガリガリ削った。気づけば4時間30分で頑張っていた日々があったのに、今では6時間では物足りずきっちり7時間をキープしてもいまいち調子が出ないと嘆く体たらくである。
睡眠時間を減らしたからって何かが変わる根本的な理由にはならないのは分かっているが、私の今求めているのは充実感なのだろう。眠いのに頑張っています、という充足感を欲しているのだ。
何かを始めるのに年齢は関係無いと言える年齢もあと少しだと思うし、思い立ったが吉日、ワンステップ上を目指して今日から歩き始めるのだ。
と、言いたいところだが、9時から3時間もうたた寝すれば、そりゃ眠れなくもなる。
それでは皆さま本日はこの辺で。