立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-誕生日がもうすぐ終わるが、サプライズはまだない時に読む話

今日は俺のためにありがと。俺は今が楽しければいいと思ってる。みんなだってそうだろ? 今日は飲んで食べて歌って踊って楽しんで帰ってね、と顔の前に手を持ってきて親指と小指を立て、ウインクしながら舌をペロッと出すポーズを合図に、パーティーは始まる。低音が内臓をえぐるように響く大音量の音楽を流して、プール付きの庭で一晩中大騒ぎするのだろう。


本日私は35歳を迎えました。読んで返信するだけでも半日はかかると思われるSNS、ライン、メールへメッセージをくれた一人一人に返信、さらに感謝の気持ちを歌にして、それを動画に撮って配信して、やっていることはまるでアメリカのセレブのボンボンと本質は変わらない35歳初日を迎える予定だったが、気持ちいいほど、おめでとうのメッセージは誰からも頂いていない。そもそもSNSは半年以上開いた記憶すらない。


35歳誕生日、世間の人たちはどのように祝い祝われるのだろうか。確かに、20人くらいの知人を集められたうえでサプライズのパーティーを開いてもらっても、ありがとーよりも帰りたいよーが勝るわけで、どちらかと言えば静かに乾杯の方が性に合うのは間違いないが、私から友人を祝おうなんてしたことはないし、だから祝ってもらえるわけもないのは良く分かっている。


昨日は見事に風邪でダウンして午後から半日を寝て過ごしたが、そういえば34歳最後の日だった。アラサーからアラフォーへの移り変わりだった。まあ、だからと言って憂い喜び、そして黄昏れるような性格ではないにしろ、最終日を、足がもつれて目の前のゴールテープをもがきながら、気づけば転ぶ寸前、体勢低く、額で切っているようでは、私もまだまだ。35歳の初日に花束が家に届かないわけである。