立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-寒い日に半袖を着ていく凡ミスかます

知ってた。今日は長袖だと思った。


家を出て、我が家とは逆の角部屋の、初々しい2人が多分同棲している部屋のドアに鍵が挿しっぱなしになっているのを、早朝であることやオートロックは付いていることなどなど、いろんな思考が巡りに巡りどうしようかと迷った挙句、そのままにしておくべきと判断して、マンションを出て自転車にまたがり、目立たない所にあるが停めやすそうな広いコインパーキングで、覆面パトカーがパトライトをビカビカと回転させてはいるが、運転席には人はおらず、いかにも頭が切れそうな、金田一少年の事件簿で言えば明智警視みたいなメガネが1人、助手席で眠っているのか目をつむっているだけなのかは知らないが、とにかくそれを横目に見て、家から二つ目の、赤になると長い信号が点滅して今にも変わろうとしている時に、急いで渡ろうと思いながら車道に目をやると、覆面ではないパトカーが信号待ちしていたので、急ブレーキをかけ渡るのをやめ、雨が降りそうな空を眺めていた時に寒いと思い、そう言えば今日は気温が上がらず、もやついた空模様になることは昨日の予報から分かっていたし、明日から6月1日だという関係はそこまでないが、今季長袖の着納めだなと、眠りに着く前に薄ぼんやりと考えていたのを、この時に思い出した。


周りの通勤中の人たちは9割が長袖で、半袖を着ている人の面持ちを見てみると大抵は野性味溢れる感じ。わかる、今日は肌寒い。よって長袖が適した日。昨日から私もそう思っていた。長袖を着て来る予定だった。半袖を着てしまったのは、たんなるミステイク。挿しっぱなしのカギに漂う寂しさのように心に隙間風が吹きすさぶ。おしまい。