立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-苦手な上司のお誘いにのってみる

結婚してからは言うまでもなく、結婚前の街コンや婚活パーティーのお誘いももれなくお断りしてきたが、こと知り合い同士の飲みやご飯に関しては、お誘いいただけたなら、時間や金銭の欠如を除いては断らない、来る者拒まず去る者追わずの精神に従い生きてきた。


明日の晩、ご飯どうですか


雨がひどくなる前に帰りたい。せかせかと帰宅準備をしていた時に、スマホがなり、画面に表示されたメールを確認。思わず席に座り直し周りに気づかれない程度に頭を抱えた。


頭を抱えたのは、桃のように甘美でグレープフルーツのように清爽、かつ、ぶどうのような親しみやすさのあるセクシーな女子からのお誘いを、既婚者であることを理由に苦渋のお断りを入れなければいけないからではない。


からしたら話の弾み難いというか、うまく噛み合わないというか、要するにプライベートでは会いたくない苦手な上司からのお誘いだからだ。もちろんただ遊びに行くのではなく、当然仕事の話、私の進退についての可能性が高い。しかし何故ご飯を食べながらなのだろうか。もしや切り出し難い話だからなのか、そうなのか。…いや、まだいらぬ想像はやめておこう。


メールを見た瞬間、まずはどのように断りをいれるかと全力で考えを巡らせた。地震が怖い、嫁が熱を、膝が言うことを聞かない…嘘の理由を付けて断るのは難しくはない。しかし35歳の今、そんな嘘で断ろうとするのも情けない。ここ嫌ですとはっきり言うべきである。


返信メールに「嫌で」まで打ってふと思った。もしかしたら相手も私と合わないと思っているのかもしれない。


こんなことでは上手くいくものも上手くいかなくなる。思い切ってご飯にさそうか。


そんな思いがあるのかないのか分からないが、いつまでも嫌だ嫌だじゃ通らぬこともある。新しい世界を見ようとしたなら、従来通り安定した道だけでは、そこにはたどり着けない。


地震から2日しか経っていないけれど、明日も朝から仕事に追われる水曜だけれど、二歩でズボンがビショビショになる大雨だけれど、思い切って今夜はお誘いに乗ってみようと思います。何かが変わる夜でありますように。それでは。