立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-夢と現実

調子いいなと朝起きた時からわかっていた。体は軽く食欲はあり、片手で逆上がりだってできそうだ。出発までの時間はまだある。愛犬の しげお と さだはる を連れて朝日をバックに海辺を散歩。軽くジョグを交えながら帰宅。凄く良い。できればすぐにでも試合を始めたいくらいだ。球場へはタクシーで行く。なるべく試合まで余計な神経を使いたくないし、自分では運転しない主義だからだ。球場ではミーティングで相手選手のデータを一応頭には入れたが、まあ必要ないだろう。


ブルペンに入ってのウォーミングアップのキャッチボールでは、投げる瞬間のボールへの指の掛かり、指先の感触がまるでいつもと違う。本日1球目、軽く投げたストレートには美空ひばりの歌声よりもノビがあった。肩慣らしで投げたフォークはいつもの倍近くの落差、スライダーは昔テレビで見たスプーン曲げよりよく曲がる。キレが違うのだ。意識しなくても三振の山が富士山よりも高く積み上がり、1本のヒットを許さずノーヒットノーラン、余裕の0点で抑える大活躍。夜には少しおバカだけど可愛い嬢を両脇に抱えてビールをピッチャーで飲む姿が目に浮かぶ。ピッチャーだけにね。


…というくらい味付けの濃い作り話にも負けず劣らずな調子良い日が私にも来たらいいのに。野球やったことはないけれど。現実にはノビたTシャツをキレば裏表が逆で、それに気づいたのは家と会社の中間地点。そういう日だから、仕事ではおバカなミスがよく目立ち、今日は0点。目に浮かんだ涙を堪えながら家でジュースより安い第3のビールを1本だけ飲んだ。