立ち聞きweblog

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雑記-インスタント麺でノスタルジーに触れて

一括りに焼きそばと言っても、生麺の焼きそばとカップの焼きそば、インスタントの焼きそばは、ネコとヒョウとトラくらい違う。家で嫁に言う「焼きそば食べたい」は生麺が標準となっているので、カップ焼きそばが食べたい時はカップ焼きそば食べたいと、インスタント焼きそばが食べたい時はインスタント焼きそば食べたいと言うし、それが叶うのが幸せに感じる。

 


実家でサッポロ一番と言えば塩だった。むしろ塩しか出てこなかった。味噌や醤油を願えども出てくるのは塩、必ず塩味。というか、インスタントラーメンはサッポロ一番塩ラーメンしか知らなかった。それから長い年月が経ち、サッポロ一番みそラーメンを食べてみてその美味さに膝に手をつき震えたのが、たしか20歳くらい、一人暮らしを始めた頃のことだった。この感動を誰かに伝えねばならない、これは使命なんだ、と感じた私は会う人会う人にサッポロ一番みそラーメンの美味さについて語ったが、誰にも相手にはされなかった。そこからさらに数年が経ち、ある時誰かにサッポロ一番みそラーメンに生卵2個入れてみなと言われた。

 


たかがインスタントラーメンに卵2個って、そんな贅沢な。貧乏性の自分が睨みを利かせるも好奇心がそれに勝り、タバコを吸う中学生のような感覚で、卵を2個割り入れてみたところ、これまた北海道の大草原を駆け巡ったような感覚が頭を突き抜けた。

 


30も半ば、今私がハマっているのは生麺、カップ、インスタントに限らず焼きそばを食す時には半熟の目玉焼き2個をトッピングすることである。もはや貧乏性の影もなく、なんのためらいもない。少し寂しくだけど少し成長したから、サッポロ一番しょうゆラーメンにチャレンジしようと思います。それでは。