立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-雲行き怪しい空に

不意に降り始めた雨に、思わず飛び込んだファミマの窓際のイートインスペースで、何かを口にしたい気分ではなかったが何も買わずに席を取るのも気が引けるので、ホットコーヒーを頼んで飲んでいた。雲の様子をぼんやり眺めて、真っ黒だった雲が灰色から白に変わるグラデーションをひとしきり楽しんだあと、雨雲が流れる様子を時間共に確認できるアプリで、西から東へと流れる雲の切れ間を見ながら帰る隙を伺っていた。

 


普段なら多少雨に濡れるくらいなら心地良いと感じるところだが、この時は違った。嫁に内緒で美しい人とデートに行くとか、これからバイトの面接があるとかではなく、買ったばかりの紙袋に入った本が濡れるのがすごく嫌だったからだ。徒歩5分の最寄りの本屋に置かれてなかった本を求めて徒歩15分のツタヤ併設の本屋に遠出して、思ったよりも長居して、店を出た時には空が暗かった。

 


多少体が濡れる分には構わないが、買いたての本が濡れるのは御勘弁願いたいところ。だけども30分は無理でも15分くらい大丈夫だろうと根拠なく歩き始めたが、案の定、本屋と家の中間地点よりずっと本屋よりのファミマでお茶を濁す結果となった。

 


家路を涼しげに飾った雨は思ったよりも早くやみ空に虹を架けた。結果論だが、ゆったりとした時間を楽しめた。雨も悪いことじゃないと歩みを進めたが、嫁にご飯を炊いとけと言われたのを忘れているし、もう嫁が帰る時間だし。我が家の雲行きがとうやら怪しい。