立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-鶏ガラを買った話

夕陽がビルに反射してオレンジに染まる頃、猫が小走りで駐車場から駐車場へと移動する風景がどこか切なく、理由もなく寂しくもなりがちな秋のせいで気に迷いが生じたか。暇だと大の字になって叫ぶほど時間があるわけでもないし、できたら本を片手に映画見ながらウトウトとしたいというのに、やらなければならないことが進まず煮詰まった結果、何を思ったか鶏がらで出汁をとってみた。

 


まずは鶏肉屋さんで一羽50円の鶏がらを2羽買った。初めてガラを買ってみて、鳥の尻尾は思ったより長いと思った。帰って流水で内臓や血合いの残りを丁寧に取って、一度湯通ししてもう一度流水で洗って、手でパキパキ割り、水を入れた圧力鍋に適当に切った生姜と一緒に入れて、蓋をせずに煮立たせて、アクを30分かけて取り、今度は蓋をして圧をかけて待つこと20分。その間に腹が減るとイライラするという嫁を朝の残りのスコーンでなだめたりしている間に時間がきたので火をしばらく放置して蓋を開けられるようになるまで待って、器にとって塩を入れれば、美味しい鳥スープの完成である。

 


面倒な料理をするのは好きだ。料理中は夢中になれるし、嫌な事を忘れられる。完成したときに得られる達成感と満足感は他の人にはわからない、自分だけのものである。この時間がずっと続けば…おっと感傷的になってしまった、柄にもなく。鶏ガラだけに…。はいおしまい。