立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-味のないケーキ

暑くなく、寒くなく、半袖では物足りないがコートまだは必要ない1年で最も過ごしやすい季節となった。ある人は恋するよりも甘いスイーツを意中の人と隣同士で縮まらない微妙な距離間で食べ、またある人は生涯の伴侶に誓った人との不意に訪れた別れに、キャビアよりも塩っ辛い涙を流す。幸も不幸も起こった出来事全てが心を動かす季節、10月の暮れ、間もなく11月の入りである。

 


抗いようがなく渦巻きに飲み込まれるように日々の業務に追われて追われて、気づけば人に対する優しさが失われつつある。心の余裕と時間の余裕がほとんどイコールで結ばれる私の心は冷蔵庫で2日間放置した天ぷらよりもしなびている。いつまでこの状況が続くのだろう、いつか終わるのだろうか。週末終電に揺られる飲み屋帰りのそこらの親父のように、ウップウップ言いながらも不平不満のほとんどを飲み込み今のところまじめにやっている。

 


仕事で泣いたことはない。いくら失敗しても、できないと言われた無理難題をこなしたとしても。怒りを覚えて心の藁人形に三日三晩釘を打ち付けたことはあっても、泣く感情に針が振れたことはなく、結局どこかで他人事。帰って飯食えば全てゼロにできるタイプだから得な性格ではあると思う。だからだろうか、多分まだまだ容量には余裕があるようだ。夢の中でもダイエットしながら、嫁に隠れて味のないケーキを頬張っているようならもう少し大丈夫だ。