立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑ネタ-プライベートな部分

ー本日接戦を制し、通算30勝目となる勝ち星を手にしました、ミランダ・カー子選手に来ていただきました。30勝目おめでとうございます。今の心境をお聞かせ下さい。

 


「日本の皆さんこんにちは。私は日本を愛しています。大好きな日本で記念すべき30勝目をあげられたこと、嬉しく思っています。」

 


ーこの勝利を誰に伝えたいですか。

 


「世界中で応援してくれてるファンの人はもちろんですが、私をここまで育ててくれた監督、コーチ、そして両親です。本当に感謝と尊敬の念しかありません。」

 


ーいつも変わらないその謙虚な姿勢は、未来を担う日本の子供達のお手本です。カー子選手に憧れる子ども達も少なくありません。では、本日は少々お時間をとっていただきましたので、いつものヒーローインタビューでは聞けないことを掘り下げて聞いてみたいと思います。よろしくお願いします。

 


「ええ、よろしく。」

 


ーさて、カー子さんはアメリカのクラブチームで活躍する一方、デビュー以来9年間、世界のトップとして君臨しているにも関わらず、代表戦には出場していません。出生や年齢、国籍自体明かしていませんよね。プライベートなことがまるで分からないカー子さんのことを知りたいって人も多いのですが、どうして競技のこと以外何も話さないのですか。

 


「プライベートなことは何も言わないことにしてるの、ごめんなさい。

 


私はアスリートとして生きると決めたのが初めてイギリスのチームがスカウトしてくれた15歳の時。その時は生まれ育った日本でプレーしていたんだけど、チームメイトの貴子や佳恵、美紀子に相談したら、あなた日本を捨てる気なのか、ってまるで非国民のように私を責めたの。今ならみんながそう言った気持ちはわからなくもない。だけど、その時は今から12年も前、まだまだ子供だったから責められたことが辛かった。子供心になんでみんないじめるのってアメリカ人のママに泣きながら相談したこともあったかな(笑)。その時プレーするのが嫌になっちゃった。でもママやパパの励ましもあって立ち直ることができたし、チームメイトのみんなと一緒に全国制覇して、笑顔で高校を卒業することができた。みんなとは今も仲良しだけど、国が変わることで味方から敵になるって考え方があんまり好きじゃなくて。

 


宗教をみてもそうじゃない。平和だの愛だのを謳う宗教同士から沢山の殺し合いがうまれてる。だから私はどこにも属さないと決めたし、出世や年齢も明かさないって決めたの。代表戦に出られないのは残念だけど、こんなアスリートがいてもいいんじゃないかしら。」

 


ーありがとうございました。