立ち聞きweblog

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雑記-おいしいおむすび

ローソンの焼き鮭はらみである。おむすびランクで上位は固く、おそらく五指には入る。暫定ではあるが、有名な料理人が作る贅の限りを尽くした最高級のおむすびも間違いなく美味いのだろうが、いつでもどこでも気軽に食べられるのがおむすびであるという一般人が気付かないうちに擦り込まれた暗黙の定義があるとしたなら、尚更五指は固い。最高級おにぎりは五指入りを逃す可能性すらあるわけだが、要はお茶漬けに肩を並べる日本食おむすびは奥が深く、コンビニだからってバカには出来ない。

 


歯が海苔を破りふっくらとしたお米とお米をホロホロと崩したとほとんど同時に舌に感じる強すぎない塩加減に始まるおにぎりの楽しさ。良さを一言で表現するのはほとんど不可能だが、最近歳をとるにつれて、ほぐれ具合はかなり重要な要素であると、もしかしたなら、そこが極められたなら塩むすびで十分な満足を得られる、そう思うようになってきた。

 


米が潰れるほど力の限り握り、形を整えるのを良しとする私の実家のおむすびは、はっきり言ってうまくはない。紫蘇をご飯に混ぜ込みでかい梅干しを種ごと入れるのがおむすびの全てだと思っている実家のおむすびはうまくない。実家から京都へ向かう前、おむすびを持って行けとすすめられ、いらないからと何度も断ったがそれでも持って行けの一点張り、どうせ車だし、途中お腹が減ったら食べたらいいと思った。

 


秋の京都はやはり混み、思いもかけない程に時間がかかり、空腹を満たすために持たされたおむすびを車中で頬張った。具は何がいいか聞かれたから、鮭とリクエストしたはずなのに、嫁の分と合わせて5つのうち4つが梅干しとはどういうわけか。それもアーモンドよりも一回り大きな種入りとか、純粋な気持ちでとても感謝できないことを伝えるべきだろうかと悩む連休中日の深夜。もうすぐ0時をまたぐが、梅干しの種より飲み込めない母への気持ちでモヤモヤするのももうお腹いっぱいである。