立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-モツ鍋の食材を買いに出かける夕方

近頃夕方5時前には陽が落ち、辺りはすっかり闇に包まれる。夏の同刻よりも気持ちの昂りは明らかに少なく、むしろ穏やかで、チューハイよりはウイスキー、フライドポテトよりは生ハムを机に置いてそれを食すでもなく眺めながら、人生とはね…と腕を組み静かなトーンで話し始めるのに適した季節であるのかどうなのかは、皆さまのご判断に委ねるとして、先日嫁と夕飯のおかずを買いに近所のスーパーに買い物に行った。

 


目的はモツだ。かつて学生時代に食べたモツ煮込みうどんが忘れられず、肌寒くなった夜に思い出す。ああモツ煮込み、モツ煮込み。一度頭をよぎるともう離れない。モツ煮込みうどんが食べたい、俺が作るから任せろと言いつつも、どうやって嫁に作らせようと考えながら道を歩いていた時、時間にして5秒くらいだろうか。長いクラクションが四条通りに鳴り響いた。

 


まさか事故か。音の方に目をやると一人のおばさんが横断歩道のない車道を横断中であった。手には買い物袋でどうやら近所の人らしいが、今渡ろうとしている道路は駅の交差点すぐそば。バスにタクシー、バイクに乗用車が入り乱れ、パトカーもしょっちゅうパトロールしている道路である。

 


なぜそんな所をと、ヨボヨボ歩いているおばさんに通行人は皆注目していた。おばさんに向かって怒鳴り散らすバイクのおじさんや、クラクションを鳴らし続けるタクシーがいるのに、なぜこのタイミングでパトカーはいないのか。

 


どうにか車道を渡りきったのを見届けて、私達も店に入った。幸い事故が起こらなくて良かったが、いつか私達も歳をとるとああなるかもしれないから気をつけようと肝に命じてモツを買いました。