立ち聞きweblog

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雑記-なぜ画家は絵を描くのか

なぜ昔の画家は絵を描いたのだろう。暇だったのか、赤子が絵を描く延長か。絵に値段が付くようになったのはいつ頃からで、対価を支払って、絵を買おうとするのはどうしてか。絵を一日中眺めていてもお腹は膨れないし、眠気は必ず襲ってくるし、尿意からも便意からも免れない。

 


例えば、行ったことのない場所の風景や、建物、見たこともない動物などが描かれていたなら、興味や憧れを買う気持ちはわかるが、どうしてゴッホのひまわりや、フェルメールの人物画があれほど評価されるようになったのだろう。本物では表しきれていない何かが描かれているのか。

 


なぜ絵が売れるのか分からない。先日著名な経営者が購入して話題となったバスキアのようなアートに高値が付くのはわかる気がする。先程言った、見たことがないものへ憧れる心は誰にでも備わっているはずだからである。アートはもしかしたらその心を満たしてくれるものだから、お金を支払う気持ちはわかるが、所謂、模写にどうして高値がつくのかわからない。今でこそお金を支払うに値する価値あるものだと私でもわかるが、遠い昔、最初に金を出すと言った人、絵を仕事にしようとした画家の気持ちがわからない。今、風景画は売れるのか。高性能なカメラで撮ってフォトショやイラレで加工した写真に勝てる気がしないのだが。

 


芸術家が最後に自ら命を絶つことが多いのは、鋭い感受性ゆえに精神が病んでしまったとか、最後は自分の死で表現したかったからだとか、常人にはよくわからない。だからなぜ絵に値段が付くのかはやっぱりわかりまへんということになるが、多分絵の世界は私が思うよりもずっと深い。知らんけど。