立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-若者だから階段を使うのか

自転車がパンクしたお陰で地下を走る電車に乗る機会が増えたことは、ダイエット中の身、徒歩での移動距離が増えたことを鑑みたら結果良かったと、片道二百数十円を支払ってウォーキングをしていると思えば逆に運が良かったんだと割り切ることにした。地下を走る電車の、家からの最寄り駅は、電車を降りてから駅を出るまでが果てしなく長い。右へ左へ上へ上へさらに上へと歩を進めて、空を拝めるのに5分は要する。大都会のそれに比べたら屁でもないのだろうけれど、仕事が終わり疲れ果て、癒えを求めて家に向かう道中に出れそうでなかなか出られないのは精神面で良くはない。

 

先日もダンジョンと言えるほどではないにせよ、トルネコの大冒険で言えば地下一階程度の難易度をさっさとクリアするべく、俯き加減で出口に向かっていたところ、ふとエレベータが目に入った。2基、隅にぽつねんと置かれた決して綺麗ではなく大きくもないそれの利用客は思ったよりも多い。いつも常に2〜3人が順番待ちをしているようなイメージがある。


この日も同じく何人かが列を為していたのだが、その最後尾に2人、同僚と思われるサラリーマンが列を作っていた。片方はほとんどが白髪でおそらく50オーバー。もう片方はまだ若い、20代後半から30代前半くらいの若者である。その後ろを通り過ぎる時、50オーバーが若者にかけた言葉が耳に入ってきた。


若者は階段使いなさい。


その後も仲良く並び続けていたところをみると、勿論ジョークである。コミュニケーションの一つであり、そんなことはどうでも良いが、私がどうも引っかかって飲み込めない部分がその内容にある。


若者は階段…これには、若者は元気で体も丈夫なんだから文明の利器なんて使わなくていいだろう。もしくは、若者なんだから贅沢はするんじゃないの、階段で体を鍛えなさいよ、ともとれる。確かに、言わんとすることはわかるし、その通りでもあると思う。だが、よく考えてみると、階段を使うべきは若者でなく、中年のあなたではないか。チラッと見たところ私よりも明らかに膨れたお腹が浮き輪を通り越してトラックのタイヤだ。だから若者に登らせる階段があるなら進んで登るべきはあなただ。


病院でメタボリックシンドローム予備軍だと宣告された私からの提案です。