特長とハードル
見た目はメガネの中肉中背、言葉遣いで人を傷付けぬようにと心掛けている成果なんだろうと思う。昔から、優しそう、賢そう、まじめそうと、結婚したい男性の見本のような比喩で評価していただく事がよくあるのだが、人間的に、見た目や肩書きなどのせいで最初にハードルが上がってしまうと後々大変で、下げすぎる必要はないが、身の丈程度に抑えておきたいものである。
そもそもハードルの上げ方下げ方に疑問を抱く場面が数多くある。
例えば、結婚式の二次会で、さあ、次は面白い事をやる人達の面白い出し物ですなんて紹介をされたら、そのまま踵をクルッと返してサヨウナラしたくなるし、ちょっとチクっとしますよーで勢い良くブッサリと刺してくる中年ナースはもっとサヨウナラである。
次は面白くない人達のつまらない出し物ですと紹介され、かなり痛いので歯を食いしばってがまんしてねでチクっと注射する、ハードルの上げ方下げ方はこれが正しいのではなかろうか。
そりゃ上げに上げたハードルをサラリと飛び越えるのがかっこいいには決まってはいるが、私のような心配性、臆病、繊細を絵に描いたようなひ弱な男子にそのようなプレッシャーを跳ね除ける事は言わずもがな、無理である。パフォーマンスだったとしても、その辺は本田や亀田のようなビッグマウスな人達にお任せするとして、日本一を謳うラーメン屋で小腹を満たして今夜は眠るとします。それでは。