立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

カバと原チャ

私が使っていたほとんどのパソコンがそうだったのだが、使い始めて数年経つと徐々にファンの音が巨大化する。


その昔使っていたパソコンは、電源を入れるたび、待ってましたと言わんばかりに放つ耳障りな音は、3度の飯よりライフワークであったセクシーな女性の画像を探すのが嫌になる程、パソコンの電源を入れるのを恐怖に感じる程の音であった。


新しくパソコンを買うお金がなく、ライフワークを簡単に放棄することができない年頃だったこともあり、ファンを掃除することにした。おそるおそるPCを開け、埃まみれの中身を丁寧に掃除し、またおそるおそるPCを閉じて、はい完了。これでまた快適なセクシーライフワークを楽しめますなと、意気揚々PCの電源をオンにすると、これまた、待っていましたと言わんばかりに、さらに大きく原チャくらいの音量で唸りを上げ始めた。そのままコンセントをあわてて引き抜き、なぜこうなるのか、普通は小さくなるだろと、そのまま電源を入れることがなくなったのも今ではいい思い出である。


全く別の話しではあるが、2年程前になるだろうか、ノンフライヤーが知れ渡り始めた時に、これだと思い、買いに走った事があった。


当時の趣味と言えば土曜日の夜に行くバーでお酒をしこたま飲むことくらいしかなく、何か変わった事がしたいなぁ、久しぶりに串カツ屋さんへ行きたいなぁと思っていた矢先、ノンフライヤーの存在を知った。コレステロールが気になるお年頃、油物を食べるのに、健康の面で少しは気にせないかんと、そんな事ばかり考えていた時にネットで偶然見つけられたのは正に運命としか言いようがなかった。早速お店に自転車を走らせ、量販店を早歩きで周って見つけた本体を見て愕然とした。


カバの頭ほどの大きさがあるのだ。


何でこんなに大きいの、置き場所に困るし、そもそも自転車じゃあ持って帰れないと諦め、渋々家に帰ったのも今となっては、である。予想よりも大きくてうれしかった思い出ってほとんどないなぁと思いながら、今夜も更けていくのを待つ事なく、未確認な飛行物体がいつ現れても大丈夫なように、ドアに鍵かけずに眠りに落ちようと思います。それでは。