立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

病は気から、元気があれば何でも

夢と現実の狭間で香ってくる朝ごはんの香りや、カーテンの隙間から溢れる朝日でなら、週の中盤でもスッキリと起きて1日頑張ろうという気にもなるもんだが、携帯の目覚ましより30分も早く、昔取り除いたはずの盲腸を思い出す痛みで目が覚める朝は、不快でしかない。


鈍い痛みに耐えながら、同居人彼女に昼まで痛みが引かなかったら早退して病院行って来るわと宣言し、家を出て自転車にまたがり、衝撃がアナルから腹部に伝わらぬよう、頭にりんごをのせているイメージでそうっと自転車を漕ぎ始めた。こんな時に限ってスマホ運転の自転車女子とぶつかりそうになるわ、自転車はこっち走ってねのレーンを修学旅行中と思しき学生が道を塞いでのんびり歩いているはで、世界はなんて私に厳しいんだろう、もし人生で叶う願いが3つあるならまずはスマホ女子の電池切れと、修学旅行生の何人かの迷子を願い、最後に腹痛を治してもらっていただろう、貴重な3回をゴミのようなことに使ってしまっても構わない、そのくらい心は折れかけていた。


寝不足はこの際どうにでもなるとして、腹痛をどうにかしようと、途中のコンビニで出ないうんこを踏ん張って見たり、体をひねったりを繰り返したがその効果は薄く、今日はもうダメだと諦めかけたその時、人生で最も長いと思われるおならが静かに誰にも気付かれずに放たれた。体感で5秒は出続けたかというその放屁と共にみるみる引いていく痛み、早退する理由ができたと喜んでいた分うれしさと悲しさが半分半分ではあったが、猪木イズムは継承していないのだが、なぜか元気があれば何でもできるが頭をよぎったのだった。


こんな朝を迎えてしまうのは、老いが多くの理由を秘めていた気がするし、ガスを排出しやすくなる薬が売っている意味がわかり、あれは何人もの人を助けているんだなと思ったことだし、明日はこんなことにならぬよう静かにおならして眠るといたします。それでは。