立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

返事

太陽の照りが強くなってきたと感じると共に、服装が決まらず曖昧な感じになるのがこの時期であると思う。


決まらないと行っても見た目的な意味でなく、温度調整の意味である。例えば昼に出掛けて夜に帰る場合、昼間は歩くと汗かくくらいの暖かさで、夜は涼しく風が強ければ少し肌寒く感じる、となればシャツ1枚では心許なく、コートと言わずともカーディガンのような軽く羽織れる上着が欲しいものである。


ここ2、3日の出来事であるが、この軽く羽織れる上着を引きずって歩く人を立て続けに2人も目撃してしまった。


2人共、OL、30代くらい、ショルダーバッグの共通点があり、どちらも恐らく暑くなって脱いだ上着をカバンにしまったのはいいが、その後何かの拍子にカーディガンが盛大にはみ出して、そのまま引きずられて気付かれぬまま犬の散歩状態である。


1人目はすれ違い様だったので見て見ぬ振りをしたが、2人目は横断歩道で信号待ちをしているタイミングで、しかも私とその人しかいなかったので、思い切って、引きずってますよと声をかけてみた。それに対する答えが


はいはーい。


明るくテンポのある口調ではいはーい。まるで居酒屋のバイト同士の会話である。このはいはーいの後に期待したすみませんやありがとうはなく、何とも不思議な気持ちになった。


この時の感情がよく分からない。素直に正直にを信条とはしているのだが、この時ばかりはどんな気持ちでいたらいいのかわからなかった。大まかに感情が喜怒哀楽でわけられるのであれば、この状況でまず喜は違う、怒ほどのことではないし、楽なわけはないとなれば、1番近いのは哀だろうか。静かに帰路に着きながら一筋の涙でも流せば報われるだろうかとも思ったが、家着いてご飯食べたらどうでもよくなったので、考えるのはやめて朝が明けるのを静かに待つとします。それでは。