立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-インスタ映えするから何ってお話

小さい頃、たまにアイスやケーキにパラパラと振りかけられていた、ミックスカラースプレーと呼ばれる、3ミリほどの円柱形のチョコレートが好きだった。黄色やピンクや白に緑、カラフルなチョコがカップのバニラアイスに振りかけてあるだけで、うれしい楽しい大好きな気持ちだった。大量のミックスカラースプレーにアイスをトッピングしたいとすら思っていた。


私はいつの間にやら人工的な色のついた食べ物には食欲は湧かなくなったが、最近のスイーツ屋さんは大変だと思う。「インスタ映え」とやらがするかしないかで売り上げに大きく影響する。デカくしてカラフルにさえしてしまえばそれで良し、味は二の次三の次である。更に言うなら、スマホのフレームに入ってしまいさえしたなら、食べなくともそれで良しとする人も少なからずいるだろう。


もしも、昔気質のソフトクリーム職人がいたなら、何時間も列をなすような流行りの店にはならない。


「抹茶ソフト下さい」
「…ねえよ」
「え?」
「んなもんはねえって言ってんだ。うちはバニラソフト一本、そんな邪道は置いてねえ。」


スマホ片手に唇尖らせて店を出て行く若いカップルが目に浮かぶ。すぐに星一つの評価が付けられ、その星一つで足が遠ざかる人もいる。


みんな見た目にこだわり過ぎだ。もっと気にしなくちゃいけない大切なことがあるだろう。居心地とか、清潔感とか、店員がかわいいとか。

雑記-クールビズって?

寒がりの人がいれば暑がりの人もいる。何年か前から始まった、えと…クール…ビズ? って言うの? あれは暑がりの私に言わせたなら、地球に優しいかもしれないが暑がりにはまるで優しくない、早く忘れ去られて欲しい制度の一つである。バカにするつもりも批判するつもりもないし、なぜそう思うのか理由を言えば逆に私がバカにされ批判されると思うのだが、思い切って言わせてもらうと、この制度のせいで仕事がまるで捗らない。暑くて集中できないのだ。


私の言っているのは甘さである。生き死にに関わる我慢出来ないほどの暑さではないし、同じ環境で仕事をしている人もいるが、ただ私はPC作業中に冷や汗以外の汗はかきたくないのだ。


でっぷりとしたお腹を携え、息も絶え絶え、しっかりと中年の仲間入りを果たした。これまで100万枚売れる歌を出したことがなければ、画期的な発明でよぼよぼの爺さんを若返らせたこともない。年金を納めて団塊の世代の安心した暮らしを手助けをしていること以外、日本の世界の地球のために良いとされることは何一つやっていないが、それでもわがままくらいはたまには、こんな場所だから言いたい。


暑いから冷房の温度を下げようや。何故に設定温度が28度なのか。室内温度28度ならわかる。設定温度はあくまで冷房が目指す温度であって実際は違うということに気づいていない年寄りは多いと思う。出入りの多い部屋なんかではまるで温度が下がらないが、エコだ環境だ世のためだと正義を振りかざし満足している人がいるのも事実。こうなってしまっては暑がりはやり過ごすしかない。耐え忍ぶしかないから生産性は当然のこと上がるどころか下げ止まらない。


エアコンのすぐ近くに座るこの会社の上司は、寒いと思ったならその椅子の背もたれにかけてある上着をまず着たらいい。それでも寒かったら仕方がないし、設定温度を上げるなり、風速を弱めるなり、風向を変えるなりしたらいいのに、あの上司、上着も着ずに黙って電源をオフにしやがる。何がクールビズだよ、バカ。

雑記-百聞は一見にしかず

いよいよW杯の大詰めである。四年に一度というワードは、今日はフランス戦でしょうがないし明日は日本戦だししょうがない、明後日はブラジル戦たからしょうがない。終わってからがんばればいいからと自分を納得させるのに十分な理由にはなった。


始まるまではそんなつもりではなかった。しなければならない勉強をもう後回しにできなくはなってきて、そろそろ本腰を入れねばならないのもあり、今回のW杯に関してはギリギリまで気持ちが入らなかった。盛り上がらなかった。今年は全然見ないと半分予想していたが、蓋を開けてみると存分に堪能している自分にビビっている。


まだ終わってないがこれまでを振り返ると、落とせそうで落とせない、高級クラブのママのような妖艶で艶っぽく底の知れない不気味な強さがベルギーにはあった。優勝候補本命と言われるチームが激闘に敗れ沈んでいく中、こちらも優勝候補筆頭のブラジルに、ある程度余裕を持って勝利したかのようにすら私には見えた。ブラジルですら一点しか取れなかったのに日本よくやったよ、強かった、夢をみれたと多くの人は言うだろうが、果たしてそうなのだろうか。


太ったことが一度もないスリムな人はいくら親身になって太身の人の相談にのったところで本当のデブの気持ちは理解できるはずはないし、逆もまた然り。やった本人達にしか分からぬ感覚がきっとあるはず。もう一回やれば勝てるかもと言える選手があの中に果たしているのだろうか。


なにはともあれ、ここで言いたいのは実力差があるチームを例えまぐれだとしても追い詰めることができた日本代表は面白かったと言うことと、西野さんのかませ犬のようになってしまったホジッチさんがあまりに可愛そうだったのと、皆さんの記憶からは大分薄れているだろうが、アギーレさんは一体なんだったのかということである。

雑記-ビショビショの外国人カップルとバスを待つ

大雨でスマホの緊急速報が鳴りやまぬ中、私はバスを待っていた。3番3番…頭の中で乗るべきバスの番号を繰り返しながら、5分おきに来るはずのバスを待っていた。そこは乗り降りする人が少ない小さなバス停である。先日この近所に越して来てこれが初めてのバス通勤だ。


この停留所は屋根がない。繁華街、駅から徒歩5分だというのに歩道にポツンと置かれて、もしかしたらバスの運ちゃんも見落とすんじゃなかろうかと不安になるほど存在感がない。バス停の看板の置かれた場所がどんどん浸水してくるのを眺めながらこのままバスが来なかったらどうしようか、歩いて行くには遠すぎるしタクシーを使うほど稼げているわけではないし、この先タクシーを使って仕事に行くことはあるのだろうか。多分ないだろうなあ。根っからの貧乏性、その日の稼ぎとタクシーに支払う金額を見比べてしまうようなケチにはその機会はないだろう。それに遊びに金は使えど仕事にお金を割く趣味はない。


そんなことをうすぼんやり考えていたなら向こうからカッパ着た外国人カップルが歩いて来て同じバス停で立ち止まった。時刻表とスマホを見比べ右往左往する外国人カップル。行き先と乗るべきバスが一致しないのだろう。


わかる、わかるよ。初めは私もそうだった。慣れない地で何本も走るバスの中から目的地行きの一本を探すのは簡単ではない。現に今、初めて乗るバスに私も不安になっている。住み慣れた京都でバスも何度も乗っていてもこれだから、異国の地で同じことをする君たちはすごいと思う。それにしても観光で京都を訪れ年に何度もないほどのこの大雨とはついてないね。


心の中で彼らを励ましながら、私も緊張しながら3番のバスを待っていたが、先ほどからこのカップルが私の様子を伺っているのが、見ずとも周辺視野でわかった。鼓動が大きく早くなる。英語はわからんし、どのバスがどこに行くのかは同じくらいわからない。私に聞かないでお願いだから。願い虚しくこちらに向かって来るビショビショのカップルが傘越しに確認できた。不安は広がるばかりである。

雑記・小説-雨の日

引っ越して一週間、片付けを嫁さんに任せっきりなのを、なるべく気づかれぬように気持ち頭を低くして目を合わせぬようにしてきたが、ようやく落ち着いてきた。かと思えば今度は雨のマークが一週間の区切りの日曜突き抜け次の月曜まで続いている。聞けば梅雨の前線が台風に引っ張られて停滞しているらしく、大雨にも気をつけなければならないようだ。

 

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駅のすぐそばの古く小綺麗なカフェの窓際の席に座ってアイスカフェ・オ・レを頼んだ。目の前に雑居ビルが立ち並び、サラリーマンが傘をさしながら足早に通り過ぎるのを眺めながら、小さな溜息をついた。はぁ、また雨か。


昨日、自慢の黒髪ロングヘアーを明るい茶色に染めて、パーマをあてた。初めてパーマをあてたのはかれこれ10年以上前になる。高校時代、当時の彼氏に半分そそのかされて松田聖子ちゃんのように、と近所にできたばかりの美容院でそう頼んだとき、スタッフの表情が少し緩んだように思えた。松田聖子のようにって、ウププ。そのスタッフの心の中が透けて見えた気がして、逃れられないほど大きな恥ずかしさに包まれた。


あれからパーマは封印したはずなのに、職場のそこまで仲が良くもない後輩男子に、まるでハイキングウォーキング卑弥呼の方っすね、プフプフと、訴えたら勝てるし、心臓を包丁で冷酷に一突きできるほど、信じられない例えをされてしまったから、過去の松田聖子トラウマなんて気にしているどころではなくなった。早速、その例えが生まれた翌日で昨日、美容室に行き、ついでに怒りに任せて今日有給を取った。


あてたばかりのパーマが思ったよりもきついカーブを描いているのは雨による湿気のせいかもしれない。初めてかけたパーマのことをぼんやり思い出しながら、クルクルと人差し指で髪の先をいじりながら、なんかいいことないかなぁと、また小さく溜息をつくのであった。

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のような、乙女の休日よろしく暇な雨の日を送れたらなあと思った次第です。私は男ですけど。おしまい。

雑記-日本の敗戦を確と見届けた

目覚ましは開始2時45分に合わせたし、ベッドには10時過ぎに入った。お腹が空いた時のためにパンも用意した。仕事のある日の朝3時からの日本戦を見るのにこのくらいの準備は必要。選手と比べては失礼だが、応援する方も大変なのだ。


この試合で日本が負けて目標に一歩届かぬベスト16で幕を閉じはしたが、優勝候補相手に先手を取って、観戦者に一瞬でも日本が勝ったと思わせることができたことには、拍手にありがとうとキスマークを手紙を添えて、監督や選手、関係者一人一人に送りたい。


私は日本を応援するが海外サッカーファンの1人である。プレイのクオリティだけを突き詰めていくと、結局はチャンピオンズリーグが地球上で一番ということになると思っている。だから、ことW杯のような負ければ終わりの試合は特にだが、日本代表に求めるものはただ勝利のみである。確かに元気選手のように諦めない熱いプレーに心踊らせ、岳選手のように遠藤選手顔負けの精度の高いスルーパスにすごいすごいと家でパンツ一丁うちわ持って踊り狂うこともある。


だがやはり、日本は勝利すれば何でもいいと考えてしまう。今回は見応えたっぷりな試合ではあったが、何をどうすれば勝てたのか、やはり突き詰めたい。敗戦を次の勝利に結び付けなければならない。ただ、どこが足りないかなんて選手や監督は常日頃から散々考えてきて、出した答えを全てぶつけての敗北であるからして、そうやすやすと改善点など出るはずがない。


ただ一つだけ言えそうなことは、今回に限ったことではないが、いかに効率的に試合を進めるかというのは大切である。日本人選手は真面目だから、どんな時にも一生懸命なのだ。走らなくて良いところではゆっくり歩いて休んだらいい。それが一回のチャンスをものにできる瞬発力を生むのだとは思うが違うだろうか。


目覚ましを止めた所までは覚えているのだが、そのあとしっかり寝落ちして、きれいに寝坊して嫁に起こされ、眠い目シパシパさせながら、ようやく目覚めたのがちょうどハーフタイムで全得点が生まれた後半開始から見た私は効率的だったと思う。

雑記-飲みのシメラーメンで思わぬ羞恥

いくら美味しいスコーンだったとしても炎天下の中ではその価値は半減する。不味いラーメンでもサラッとした雪が降り止まぬ真冬ならばその評価は夏のそれよりは上がるだろう。どんな環境でご飯を食べるかで相対的に評価が変わる。味は変わらぬとも満足度がまるで変わるものだが、深いお酒を飲んだ日のシメラーメンはどうしてあんなにも美味しいのだろうか。


よく食べた後のシメならあっさりとした中華そばを。お腹が空いていたなら鳥のスープが濃厚なラーメンを。1人でしっぽりと行きたいなら席が区切られている一蘭でもいいし、たまには、どこにでもあるしいつでも行けるからと敬遠しがちな天一もいい。京都に住み始めてもうすぐ5年。その時の状況によって選びたいジャンルをほぼ漏れなく網羅できたと言ってもいいかもしれない。


先日も久しぶりに深夜遅くまで飲んだ後、お腹が減ったということでラーメンを食べに行った。その日は鳥の濃厚なスープがウリの飲屋街にあるラーメン屋。一口目、酔ってバカになっている舌でも美味いと判断できる熱い鳥の濃厚スープがアルコールの吸収で忙しかった胃袋に染み渡る。麺は中太縮れ麺。程よい歯ごたえを楽しみながら絡んだスープと飲み込むたびにアルコールでボンヤリしていた脳を刺激する。濃厚過ぎず、だけども確かな存在感の鳥チャーシューを一口噛みちぎって二、三回噛んでゴロンとした食感が残ったままごくんと飲み込む。喉を通る感覚が心地よい。また鳥チャーシュー、今度は残った分を同じように飲み込んだ時に、思いっきりむせて鼻からスープが出た。店や他のお客へ迷惑はかけていない。だけども確かに若い男子と目があったし、後ろに座るバカップルが笑っていた気がするしで恥ずかしさが美味しいという感覚を置き去りにし酔いを果てしなく遠いものにし、後半まるで味が全く分からなくなった。


不思議なもんである。あれだけうまいうまいと啜っていたのに5秒後には味覚を失うのだから、ご飯はやはり楽しく食べるべきである。