立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

コラム-ペーパーレス化と本

オフィスの壁半分程をグルリと囲う、腰ほどの高さの本棚に、隙間がほとんど見当たらない程綺麗に並べられた仕事に関する数多くの本や資料は、ちょっとした図書館である。


どの業界においても本から得られる知識ほど重要なものはない。識者が時間をかけて積み重ねた知識を文章化したものが本ならば、100冊も集まると100年分以上の知識量に相当するのではないか。


ネットで調べた知識が悪いと言うつもりはないが、信頼性には著しく欠けるのも事実。読み手にとって本というだけで一言一句の重みが違う。


本は先生だとも言うし、ペーパーレス化が進む世の中に逆行して増え続けるこのスペースが私は好きだ。センセーショナルで好きだ。「せんせい」だけに。


私の勤める会社は数人の整頓上手によって住み良い社内となっている。掃除整頓する者としない者が二分化している事に気付いていないのは、言うまでもなく後者である。いや、もしかしたら気づいているが、知らん顔しているだけなのかもしれない。まるで躾がなっていないガキである。しつけーくらいに説教されたらいいのである。「しつけ」だけに。


本棚がちょうど良い高さなので、皆何となく物を置き、気づけば天板が見えなくなるほどに埋め尽くされることが年に4回はある。季節の変わり目毎に強制的に物を撤去するが、決まって物が無くなったと騒ぐのは、私の中で整理整頓しない者とカテゴライズした2人である。


だから整理整頓と書かれたポスターがデカデカと貼られているのにと鼻から大きく息を吐き出しながら、一緒に探してくれるよなという2人の視線に気づかない振りをするのが最早恒例になりつつある。