立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-電子書籍と裸一貫

人は裸一貫で生まれて裸一貫で死んでいくというが、詰まる所、何も身につけないことが普通の状態、最も人間らしいとされるべきなのだろう。ならばなるべく物を持たずを常日頃から心がけるのが正解。となれば、最低限必要な物は、と考えたなら、最低限度の衣食住が備わっていることのみである。それがあれば怪我したり病気したり危険な動物や人に襲われたり、命が危険に晒されるリスクはグンと減る。

 


ただ、ずっと家にとどまっているわけにはいかない。ご飯を作るためには食材を買う必要があるし、買い物するためにはお金がいる。お金を稼ぐためには仕事をしなければならない。仕事をするということは息抜きの日が重要になる。息抜きの日はそれはそれでずっと家で寝ているだけでは息抜きができているとは言えず、何か趣味のようなものを持った方が心の健康のためにも良しとされる。

 


私にとって趣味と言えるものの一つに読書があるが、これについて言わせて欲しい。洒落たランチの半分ほどのお金を払えば、もしかしたなら、生涯何度も読み返せる本と出会えるかも知れない。翼くんはボールは友達と顔面ブロックしながら言っていたが、本は財産。私の死んだおじいちゃんから教わった。だからという訳ではないが、私は本が好きなのだが、最近、電子書籍が気になる。

 


ずっと本をスマホタブレット、パソコンで読むなんてと食わず嫌いしてきたが、昨今の漫画アプリの台頭はスマホで本を読むことへの抵抗感が随分となくなった。書いてて思い出したが、初めて太宰治走れメロスを全部読んだのは、青空文庫というアプリでだった。まんまと、まんまと術中にハマっている。本が売れないから電子書籍に力を入れ始めた本業界の術中にハマっている。知らぬうちにスマホで本を読むことへの抵抗感が無くなっている。

 


電子書籍かあ。好きな本を待ち時間に、旅行先で、夜寝る前に…手のひらより少し大きいくらいの電話でそれが可能になるとか、ほとんど夢の世界。よっしゃやってみるかと、軽い気持ちで今晩寝る前に初めてみよう。それに納得できたなら今度はコンビニや自販機の支払いを電話でできるようにして…ああ、夢が広がる。手ぶらが近づく。裸一貫がまた遠くなる。ロマンを感じるハイテクも悪くない。