立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

本屋、漫喫、ネット通販

本屋が好きである。


ネット通販の台頭で本屋の規模が小さくなったり潰れたりという話をよく聞くが、きっとそれだけではない、本屋の危機を身にしみて感じた。


480円の漫画が近くのツタヤに置いてなく、街中の大きな本屋に行けば見つかるかもしれないが、自転車を駐輪場に停めれば200円、帰りにはコンビニでコーヒーブレイクしなければいけなくなるし、さらに100円。


もしくは、街のイケてる感に洒落っ気出して調子に乗ってスタバ行くと、ショートでも280円。なんだかんだで1000円は必要になるわけで、ならば送料有りでもネットショップで買った方が安く済む。


1000円か。ツタヤに漫画がなかった時点で自然と出るようになったため息。


本屋の規模の縮小の煽りの影響か、店長の入荷のセンスの問題か、できることなら後者が望ましいが、もしかすると私の読む本の人気が足りないのかも知れないが、1巻は平積みのうえにPOPまで付けてプッシュしているのに、ひと月もふた月も前に出た2巻が一冊もないとはどういうことか、人気につぐ人気で入荷が追いつかない、と言うほどでもないのは明らかだし、3巻の発売がすぐそこに控えているというのにと、首を傾げて便意を催するほど店内を何周もした。


売れない、縮小、置けない、売れない、縮小、置けない、売れない…の負のスパイラルに陥っていると肌で感じたが、私に何ができるかと言われても、ネットショップのレビューで評価を落とすこととか、本屋で欲しい本を買うことくらいしかできないので、しょうがないからしばらく行けていなかった漫画喫茶に行くことにした。


漫画喫茶も好きである。


薄暗くて狭く、PCしか置いてないあの空間を時々欲するのである。昔に比べ、だいぶ綺麗におしゃれになったと言っても陰湿だと思う。不健康でもあると思う。わかっていながらその空間を欲するのは、私の性質がそうだからなのだが、そこが落ち着きまた癒されるのである。たまには癒しを求めに、買えない漫画を読みに行くのも悪くはない、贅沢な休日の過ごし方である。


漫画を読むだけでなく、寝るも良し、無性に欲しくなるフライドポテトを注文するも良し、映画を付けっ放しにしておくも良し、タバコを吸ってもお酒を飲んでも、エロビデオを見ても誰からも咎められることのない、だらし無く過ごせるあの空間は非日常なのである。


そう、日々の合間に求めるのは非日常である。漫画は現実から少し離れて、その非日常を手軽に体験出来る、大切な手段だし、やはり本屋は無くなって欲しくないのである。


昨日久しぶりに行った漫画喫茶では、気づけば2時間ほど寝ていたみたいだし、今は非日常よりベッドの方が大切な気がしてきたので、今夜は残り少なくなった携帯の充電を眺めながら眠るとします。それでは。