立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-睡眠をとることの難しさ

月曜日の早朝4時、光を発しながら小刻みに震えるスマホに起こされた。繰り返すが月曜日の早朝4時である。まず寝ぼけながら回らない頭で最初に思ったのは、身内に何かあったのかということ、もしくは溺愛してやまない飼い猫の不幸か。または中学か高校の同級生が実はずっと好きだったけれど、来月結婚するの、だから酔った勢いで電話しちゃったという酸っぱさが随分と強めの甘酸っぱい愛の告白…ということはまずないか。三度繰り返すが月曜日の早朝4時である。あと4時間足らずで始まる長い1週間に向けて、5分でも長く睡眠時間を確保したいというのが普通だろう。私もいい歳。大学生でも夜のお仕事をしているわけでもないのに、そんな時間の電話が良い知らせなわけはない。

 


目を出来るだけ細くし、スマホの光からの刺激を最小限に抑えながら画面を除くと、090以下、ランダムに数字が並ぶだけだった。身内からの電話ではないことに、一旦は安堵したが、またすぐに別の不安が湧き上がった。こんな時間に誰。ただの間違いである可能性が高くはあるが、知らない番号から朝4時に電話がかかってくると、ホラー的な恐怖を感じずにはいられない。もちろん、はい、もしもーし、と出られるわけもなく、睨み合っているうち程なくして着信は切れた。留守電にもメッセージはないし、重要なことならまたかかってくるだろうと、再び眠りにつこうとしたが、すぐには無理だった。

 


なぜならその時、微妙に小便がしたかったからだ。時間は4時、朝まで我慢できなくはないし、今トイレに立てば近頃めっきり冷え込んだ寒さも手伝ってきっと目が冴え、眠れなくなってしまう。ならば我慢して知らぬふりして眠りにつこう。考えないようになるべく膀胱を刺激しない体勢をゆっくり探りながら、目を閉じてゆっくり10を数えたが、ふとした時、ウトウトした時に小便を思い出す。思い出す度再び暗がりの部屋に戻されまた振り出し、これを5回は繰り返しただろうか。いい加減トイレ行ってすっきりしてから熟睡しようとベッドから立ったら目覚ましが鳴った。

 


悲惨な月曜日朝である。睡眠時間的には十分のはずだが、いつもより眠いのは、(多分)間違い電話のせいだが、すぐに小便をするという選択をしなかった私のせいでもあるし、今日のところは水に流すとしましょう、トイレだけにね。