立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

ベタな落ち

ある晩、夢を見ていた。顔が全くタイプではなく、胸ばかりが大きな女性とテーブル席で向き合いながら、パッサパサのパンを食べていた。


女性と目が合う度に、10代の頃した恋のように、心がときめいていった。この人とどうにかなりたい、そのためにはチークダンスを踊ってもらわないと関係がこれ以上発展しないと焦り出し、すぐに行動に移そうと、席から立ち上がろう立ち上がろうとするのだが、足腰が全くもって言うことを効かない。どうにかしたい、立てない、どうにかしたい、立てないを繰り返すうちに汗が吹き出し(恐らく)ウーンウーンとうなされながら、ふと目を覚ました。


仰向けに寝ていた私のお腹に違和感を感じたが、その原因が何であるかを察するのにそう時間はかからなかった。彼女の足がドデンと乗っかっていたのである。


もともと寝相は良くないのは付き合い始めてすぐにわかっていたし、真冬の夜中に寒くて目を覚ますと布団が全部持っていかれているのはよくあることで、彼女の豪快な寝返りに、ベッドの端ギリギリに追いやられながら、体を横にして何とか落ちぬようユラリユラリとバランスを取りながら寝ていたことも記憶に新しい。今回は足が乗っただけと、大した問題じゃあないな、よっこらせとのけようとするが上手くいかない。


暗い中目を凝らすと、両足が乗っかっていた。


モーグル選手顔負けのひねりを効かせた体勢でスヤスヤ眠る彼女に、どうしてこうなったか聞いてみたかったけれど、無理に起こして機嫌を損ねると、ベッドで眠る権利を剥奪されてしまいそうで、権利と呼べるものはなるべく多めに所持しておきたいタイプなので、起こさぬようゆっくり足を下ろす私は、やはり結果的に優しいはずである。


さて、なるべく睡眠時間を増やしたい今日この頃なので、生乾きの寝巻きで眠るとします。それでは。