立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

ボトル入りタブレット型のガムと人の図太さ

もうかれこれ10年以上も前になると思うのだが、彗星の如く現れたタブレット型のガムが板ガムからガムの主流にとって変わり、入れ物も板ガムの頃には考えられないボトル型のものが世に出回り始めた。初めて見た時の衝撃は今でも忘れない。こんなん食べきるのに半年かかるぞと恐怖にすら感じつつも、車に置いとけば眠くなっても安心だわと、コンビニで買って、すぐ車の中で蓋を開けると勢い良く飛び出す中身。半分は飛び散り、こんなもん、半月ももたねーわとロッテさんに悪態ついたのも今ではいい思い出である。


閑話休題、例えばである、ガムちょうだいと友人に言って、ボトルごと渡されたら、あなたならいくつもらうだろうか? 私は普通は1個、酔って気が大きくなった状態で2個、気を失う寸前のわけのわからぬ酩酊状態でもやっぱり2個である。すなわち多くて2個。とある友人は、ガムちょうだいからボトルを手に取り、粉チーズをパスタにかけるが如く、反対の手の平めがけてガラガラっと二振り、三振り、ごろろっと出て来た5個ほどのそれを柿ピーを頬張るかのようにそのまま口の中へ。その光景を見た時には自分の小ささを痛感してしまった。なんて羨ましいことか、もちろん一度にもらえるガムの個数ではない。その図太さにである。それこそが今の私に必要なものである。


今の会社の入社時に、文章書くのが好きであると履歴書の自己アピール欄に書いておくと、それは好都合だ、ホームページをリニューアルしたばかりなので、ブログや更新業務を中心となってやってくれと役員に言われ、ホームページ作成経験もあるし、文章を作るのも好きだしで、二つ返事でOKしたのである。それが入社して3ヶ月後には社外報の担当になり、ランクがアップしていると思いきや、年賀状のデザインの担当者となりで、広告関連の雑務を押し付けられているだけと気づいたのはつい最近のことである。今ではなぜか役員の間で私の肩書きは、コピーライター、イラストレーター、デザイナーとなっているらしい。


仮に私が、ガムを一度に5個もらうことができるなら、きっと勢いと威圧感が凄い役員たちに、コピーライターはともかくとして、決してイラストレーターやデザイナーではないんですよと、一言言えたかも知れない。先週の話であるが、その一言が言えないがため、今度は役員がプライベートでご贔屓にしているガールズバーのポスター作りを任されてしまって、さあ、大変である。締め切りが明日なのに、全く手をつけていないのは、仮にも了承してしまった以上それはダメな大人なので、もしかすると女の子のご褒美がいただけるかも知れないということをモチベーションにして、今夜は寝る間を惜しんでメントールが強めのガムを噛んで頑張りたいと思います。それでは。