立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

モテる関係「優しい」と「スマート」

ついこの前まで優しく頬を撫でてくれた母なる心地がした風たちが、今は凍らしてやると言わんばかりに頬めがけて極めて冷徹な厳しさを突きさしてくる今日この頃、モテと密接な関係性の「スマート」とは一体何かとふと考えることがあるのだ。


ここで言うスマートとは、スタイルや見た目的なことではなく、女子が男子にカッコいいと感じる仕草、振る舞いのことである。テレビで見たのか雑誌で読んだのか記憶が定かではないが、とあるデートの男がとった「スマート」な行動の一場面が取り上げられていた。


お会計を頼むとウェイターさんが座席まで来てくれる、きっと我々のような低所得層には背伸びしても届かないくらいの、夜景を眺めながらワインを飲むようなオトナなレストランでの支払い時、男は金額を確認し、支払おうとする仕草(だけ)をする女子を制止して、思ったより安かったからここは任せてと白い歯キラリ。


女子にわざと見せるように5千円札をウェイターに手渡した。ほんとは金額は5千円では収まらず、1万円にも手が届きそうだったにもかかわらずである。男が渡した5千円は実は重ねて2枚、女子に気遣わせないようにととったその行動はなかなかできるものではない。


この振る舞いは一般的には、特に若い女子達の間ではスマートだと言われるのだろうが、どうなんやろかと疑問符が付く。この女子が本当に安いと思ってしまったら…、この女子が次にこのお店を女子会に使うとしたら…、この女子が安い店に連れて来てケチくさい男だなと思っていたら…、考えただけでゾッとするが、スマートと優しいは結びつかないような気がしてならないのだ。


モテとスマートは重要な関係、モテと優しいは切っても切り離せない、ならばスマートと優しいも、と思うのだがどうやらそこは違うようだ。


先日、ついに私はナナコデビューをした。セブンイレブン電子マネーとやらのカードである。嫁さんのクレジットカードのポイントか何かが溜まって、引き換えに5000円分のポイントが入ったナナコカードをプレゼントしてくれた。近頃は大好きなコンビニにこれといった用事はなかったのだが、これ見よがしにスキップでセブンイレブンへいき、フンフンと鼻の穴を膨らましてあれやこれやを手当たり次第にカゴへ入れ、レジで支払いしようと、ナナコをかざしたのだが、苦笑いしながらオーナーと書かれた名札を付けたお父さんが空でっせと一言。


5000円分入ってませんでしたか、と聞いても首を振るだけ。あれれ〜と思いながら現金で精算したが、その時私はポイントと、チャージした金額が別管理だということを知らなかったのである。


教えてくれても…と思う私は烏滸がましいのだろうか。自己中心的考えかもしれないが、優しくないと思ったのである。ナナコはスマートなはずなのに。


もっとスマートにナナコを使えるようにスマーす。それでは。