立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

非科学的なこととロマン

一応理系の出身だからというのはあるが、科学的に証明できないものは信用してない。ロマンという意味で可能性を0にはして欲しくない(したくない)という思いも確かにある。確かにあるが、証明できない都市伝説的なものの中でドッペルゲンガーは信じていなかった。芥川龍之介は好きだが、ドッペルゲンガーのせいで早くに死んだ説とか興味深くはあるけれど、人に話せる内容ではないと思っていた。


仕事で先々月くらいに他部所の人から、時間がある時でいいからやってよ、お願いと言われていた時間と手間のかかる超がつくほど面倒な仕事があった。長い間後回し後回しにしつつ、正直やる気のやの字も起きないが、だけどやってしまわないといかんなと頭の中でふわふわと浮かんでは消え浮かんでは消えしていた案件で、面倒だから年内に、できることならなかなかやろうとしない私に見かねて自分たちでやってくれたら…そう思っていた。


先週末にその人に呼ばれて、ああ、あの仕事のことだろうなあと、何て言って先延ばししようかと言い訳を探していた。うまい言い訳が思いつかないまま、要件を聞くと予想外れてそのことではなく全くの別件だったので、逆に申し訳なくなりあの件ですがとこちらから切り出したのである。その時にその人の表情が曇るのを見逃さなかったし、えも言えぬ珍妙な空気になった。


何か? と尋ねるとその仕事この前やってくれましたよね、ほらっと見せてくれた。


全く記憶にないのである。嫌な仕事であればあるほど、記憶には残るものである。いくら最近自分の記憶力が非常に頼りないと言っても、しかしここまで記憶がないなんてことはあるのだろうか。誰か他の人がやったとしか、、だがその人曰く、お願いした時に私がここでささっと終わらした、らしい。記憶にないんだけどなあと思いつつふと一つの仮説が頭の中に浮かんだのだが、痛いやつと思われるより、謙虚なやつだと思われた方がラッキーではあるし、言葉には出さずその場を後にした。その言葉とはそう、ドッペルゲンガーである。それしか可能性はないと思うのだが、もはや答えが出るわけがないので、ロマンという言葉を便利に使わせてもらって真実を宙ぶらりんにしておくことにした。


さて、すっかり夜になり明日の仕事に備えて眠りたいところですが、自転車で京都駅まで行って駐輪場に停め、買い物を終えて電車で帰ってくるというミステイクをしてしまったので、これから再び京都駅行ってきたいと思いますので、本日はこれにて失礼いたします。それでは。