立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

コラム-酔った時の小便

飲んで飲んでまた飲んで、おつまみをひたすらにビールで流し込む、もはや作業に近い行為を繰り返すうちに催するのが小便である。何ら変なことは無い、いたって普通の生理的な事象だが、どうして一度体内に溜まった小便を放出すると、ダムの決壊の如く、二度目以降は異常なペースにはね上がってしまうのだろうか。


お酒飲みにはあるあるなのだろうが、一度目まではそこそこもつ。乾杯の音頭から注文した料理が届き、2周目の注文が始まるくらいまでは軽くもつ。その時点で生中3杯ほどだろうか。量にしておそらく1リットルほど。数字にすればなかなかの量に思うが、ビール飲みからしたら「まあ、そんなもんか」というレベル。酔いもほどほどに話題もひと段落したそのころ、強くなる尿意を一旦放出すべく席を立つ。便所で膀胱を空にして席へ戻り再び宴を楽しみ始めたその時、異変を感じる。


「今行ったところなのにどうして」


昔から気心の知れた間柄なら、小便行った時に夢や希望をトイレに置いてきたみたいだからちょっと取りに行ってくるとか言ってしまえば2分後の二度目の小便も照れや気まずさは無い。だが、一緒に席に着いたのが大事なお客さんなら、気難しい上司だったら、狙いを定めていた女子だったならと思うと、想像するだけでビールがただの苦い汁となってしまう。


どうにか便所に立つペースを均等に分散する術はないのか。お酒を覚えて10年以上の月日が経つが今だに答えが見つからぬ難題である。


まだまだ酔った時の便所について語りたいが、桜の満開の季節ももう目の前。綺麗な話題とは言えないし、あまりに品が無い。なので、この辺りで切り上げるとするので、小便だけにどうか水に流してくれないでしょうか。それでは。