立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-雨の日の出勤

前までは交通費を浮かそうと、多少の雨風でも無理に自転車で出勤していたが、最近は雨風による危険が少ない電車の快適さに気づき、それに甘えっぱなしである。出来ることなら自転車で出勤したい気持ちはある。


電車賃往復で約700円は目を背けられない金額である。一度ではなく、この先何度も払う額だと考えると、背筋も凍る。パン5〜6個が通勤帰宅だけで消えていくと考えるともったいない以外の言葉が見つからない。だが今日もそれを分かって電車を使ってしまった。たしかに今日は朝起きたとき、雨音が家の中で聞き取れるほど、自転車漕ぐにはキツい雨ではあった。


いつもより早めに家を出て15分歩けば最寄りの駅に着く。私の家から会社までは、JRから地下鉄への乗り換えが一度ある。きっと同じような出勤環境の方たちは多いと見えてたくさんの人たちが、JRから地下鉄まで徒歩で移動する。当然混み合うわけだが、時間に余裕のない人たちは早歩きで、時間に余裕の人たちはスマホ見ながらのんびりと。乗り換えに使われやすい駅は、きっとどこも似たような光景が広がるのだろう。


乗り換えが終わり目的の駅に着くと、地下を移動して会社から最も近い出口を目指す。徒歩3分ほどだろうか。外の雨風を考えるとなんて快適なのだろうと思う。途中にコンビニもあるし、朝からやってるカフェもある。使おうと思えば半日の給料分くらいは簡単に消せる。いかんいかんとかぶりを振って出口だけを見据えてただひたすらに歩く。


出口まで来ると、地下から地上に出るため、今度は長く続く階段かエスカレーターを登らなければならない。当然エスカレーターをチョイスする。長いエスカレーターだからスマホを出したい衝動に駆られるが、そこは我慢。もしも手を滑らせて落としてしまったら。それが、エスカレーターを転がり落ち、縦にも横にもでかい、ジェロム・レ・バンナのような男の、心底楽しみにしていたシュークリームにささってしまったなら。万に一つもない出来事が起こり得る気がしてならないから、この場所に限らず、いつの頃からか長いエスカレーターでスマホ取り出し恐怖症となった。


いくら長いと言っても1分もかからず地上へ運んでもらえるので、それくらいの我慢ならできる。今日もしっかり我慢した。そのうちに地上へと運ばれ、また歩き出す。傘の要らなくなった天気に舌打ちしながら。せっかくの電車だ。どうせならざーざー降りでよろしく。