立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

コラム-漫画喫茶に感じるホームorアウェイ感

ずっと想いを募らせていた。白状すると我慢していた。嫁の行ってきなよという言葉に素直に首を縦に振らず、早4ヶ月はたっただろうか。いや、3ヶ月だろうか。もしかしたら半年はたったかも知れないしなんだかんだで1年が過ぎた気もする。もはや記憶すら曖昧になる程、ライフワークだった漫画喫茶へ行っていないのだ。


もちろん漫喫が嫌いになったわけでも、会員カードを無くしたわけでもなく、お金をケチっているわけでもない。時間が足りないという理由は往々にしてあるのだが、それより何よりもモチベーションがそこまでではなかった。


ゴールまでの途中に高い壁があるなら登って超えてみせようと奮起できるが、平坦な道をゴールに向かってただ進むというのではやる気の類は身を潜めてしまう。その状態が長期に渡ると、ゴールすることすら忘れてしまうのだ。例えによってむしろ分かりづらくなった私の心境のことは今一旦置いておくとしよう。


ひょんなことで午後から半日ポッカリと予定が空いた。家には嫁はいないし、やることはなくお昼寝するには何だか勿体無いような気がして、ならば久しぶりにと漫喫へ。


かつては太陽の健康的な光が入らず、間接照明だけの薄暗くて、タバコの匂いや時にはカップ麺、また時にはカレーの匂いが漂うこの空間に我が家のような安らぎ癒えを覚えていた。そのはずなのに、今回の来店は随分と時間が経ったせいか、まるでホーム感がなく、ペットボトルや発煙筒が投げ込まれても不思議でないアウェー感である。

 

そう、私は今読みたい漫画がないのである。以前は月に1度は漫画喫茶に通ってはいたが、それも読みたい漫画があったからに過ぎず、そのためにわざわざ本屋で毎月新刊のチェックをしていた。

 

あれだけ情熱を傾けた漫画を読みたくなくなるとは、いよいよ私も大人の仲間入りだろうか。とは言え前から気にっていた漫画がないわけじゃないので、手にとってパラパラとページをめくってはみるが、2冊3冊と続かない。この、酷く薄味のような漫画を読んで気づいたのですが、2週間前ブックオフでたっぷり立ち読みしてました。