立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

スマホとお年寄り

まるで熱帯地方のスコールのように短時間にザッバーンと降るのが最近のトレンドのようである。恋人同様、予期せぬ時にフラれるもんだから対応のしようがない。いや、こっちもバカじゃない、本当は暗雲立ち込めてくるのはうすうす気づいているし、めんどくさいので大丈夫だろうと高を括てしまい、ひどい目に合ってヒーヒー言うのはダメな男である。


もうiPhoneにしてかれこれ7年目、3台目だっただろうか。完全に使いこなしているわけではないのだが、それでもGoogleマップにネット検索にブログの更新にと、どちらかと言えば「扱えている」方であると思う。もし年齢が10も若ければ、さかりのついた高校生よりも朝から晩まで弄り倒しただろうし、もちろん今よりも「扱える」ようになっているだろう。


スマホはもはや若い人だけでなく、お年寄りでも持つ時代である。偉そうにするつもりは決してないが、それでもお年寄りよりは使いこなせているとは思うし、スマホ片手にまごまごしているお年寄りを見るとなんだか微笑ましく、心の中で応援してしまう。そんなもんではないのだろうか。私は自他共に認めるおじいちゃん子で、だからお年寄りは大切にすべきであると常々思っているし、本当なら道を歩くお年寄りは全員おぶって目的地まで送り届けたいと思っている。


駅のホームではしゃぐ子供の横でスマホのゲームに夢中になる父親に対して、またやってんの、異常だよ! と怒鳴り散らす母親の気持ちはわかるけど、異常なのは電車通過中でもはっきり聞き取れるほどのボリューム、声量であった。だが、このケースではお父さん怒られて当然である。息子ビビって当たり前である。


夕方にスコール同然で降り出す雨が止むのをのんびり待とうと、デパートのベンチに座り、買ったばかりの一眼レフカメラで鳩撮ったり、別の角度から鳩撮ったり、鳩が糞落とすのを撮ったりと弄り遊んでいたのだが、隣でお姉さんが老夫婦に、恐らくは父母に強めに当たっていた。何で電話出ないのよ、ここに印ついてたら着信があったってことだって教えたでしょ! と。


そんなことでそんなに怒鳴ってやるのはお年寄りには酷ですよと隣で思い、スマホの扱いよりもお年寄りの扱いをもっと勉強しなさいよと言いたかったが、それは言えるはずもなく、気づけば空が明るく雲の切れ間がやけに霞んで見えた連休の終わりでした。スマホを巡って怒鳴る女性は結構多いのかもと思ったのですが、とにかくお年寄りは大事にしましょう。それでは。