立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

星条旗柄な真夜中

夜が更ければ更けるほど、朝の4時が近づけば近づくほど、マックの揚げたてのポテトが食べたくなったり、分厚く熱い油がスープを覆う脂っこいラーメンが食べたくなったりすることは、多くの人には馴染みの深い経験だと思う。逆に朝起きてこれから1日が始まるという時には、こってりしたものは1ミリたりとも体が寄せ付けず、水かコーヒーで食パン1枚流し込むので精一杯。


夜中や寝る前の食事は健康上良くないとされている。されているにも関わらず、一体どういうメカニズムで体がそれを求めるのだろうか。


グーグーなるほどお腹が空いているわけではないし、まぶたも下がり気味、今必要なのはエネルギーの補給よりも休息であることは体が一番わかっているはずなのに、一体いかがなされたと言うのだろう。食べても食べても太らない年齢はとうに過ぎたし、どれだけ余分なエネルギーを体内に貯蓄したいというのか。


話は変わるが、想いを伝える手段として有効なのがメールよりも直筆の手紙であるが、夜に書くラブレター、これには大きなリスクが伴う。街はすっかり寝静まっているのにあの子のことで頭も胸もいっぱいで眠れぬ夜。届けこの想いと、マンゴープリンのようにトロトロとトロける甘みと少しだけ酸っぱい、まるでポエムのような内容だと自画自賛した一文一文が、朝起きて読み返すと、甘みを探すのが困難を極めるほど渋みと苦味ばかりの名前も分からぬ木の実のような怪文書で、自己陶酔した勢いでポストに入れなくて良かった、本当に良かったと冷や汗と手の震えが止まらないこともある。


人を狂わせるのは夜なのか恋なのかそれともこの季節のせいなのかは分からないが、不要なものを体内に取り込もうとしたり、自分の感性すらを見失わせる摩訶不思議な時間帯が存在するのは確か。そうでなければ星条旗柄のボクサーブリーフなんて買うわけがないですもの。皆様は夜の魅惑にご注意を。それでは。